富士フイルムHD:第3四半期純利益は59%増-通期予想は「必達」(4)

富士フイルムホールディングスが8日発表 した第3四半期(2007年10-12月)連結業績によると、純利益は前年同期比 59%増の392億円だった。前年同期に計上した投資有価証券評価損がなくなり 大幅増益となった。通期業績予想は据え置き、米景気減速など逆風が強まるな かで「必達」を目指す。

第3四半期の売上高は同1.8%増の7293億円、営業利益は同1.9%減の 693億円だった。営業減益は第2四半期から減価償却方法を見直したことが圧 迫要因となった。

部門別の営業利益は、富士ゼロックスが手掛ける複合機やプリンターなど のドキュメント事業が同23%増の261億円となった一方、カラーフィルムやデ ジタルカメラのイメージング事業が47%減の59億円、医療や液晶材料のイン フォメーション部門は同1.3%減の385億円だった。

高橋俊雄最高財務責任者(CFO)は会見で、第4四半期(1―3月)は 米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題に端を発した米国経 済の減速や、銀・アルミなどの原材料価格高騰といったマイナス材料があるが、 通期予想は必ず達成を目指すと語った。

第4四半期の為替相場の想定は従来の1ドル=110円から105円へ見直し た。通期業績予想は、売上高が前期比2.4%増の2兆8500億円、営業利益が同 86%増の2100億円、純利益が同3.5倍の1200億円と過去最高益。

高橋CFOは決算説明会で来期について、「為替の動向のほか減価償却制 度の変更もあるが、この影響を吸収して増益にもっていきたい」と述べた。

富士フイルムの株価終値は前日比140円(3.5%)安の3810円。