ダラス連銀総裁:7-12月に景気加速へ-金融問題、解決手段はある

米ダラス連銀のフィッシャー総裁は7日ま でに、積極的な利下げを受けた米国経済が今年7-12月(下期)に長期的な潜 在成長率付近へ回復するとの見通しを示した。

同総裁はメキシコ市でブルームバーグテレビジョンのインタビューに答え、 「成長率は通常に戻る。しばらくの間、半年は景気が減速するだろう」と語っ た。

1月30日の連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド(FF) 金利の誘導目標を0.5ポイント引き下げて3%とすることを決定したが、フィ ッシャー総裁は反対票を投じており、今回の発言もそれを反映する内容となっ た。FOMCはその前の週にも緊急利下げを決めていた。総裁は、金融政策に よる景気への影響は遅れてやってくるため、当局者は実施済みの利下げの影響 やインフレの可能性を考えねばならないと強調した。

スペイン語で行われた同インタビューで総裁は、金融政策は「本当に良質 のテキーラのようなもので、効いてくるのに時間がかかる」と述べ、「金融政 策が影響をもたらすには長い時間がかかる」と語った。

金利先物動向は、さらに1ポイントの利下げが必要になるとの市場の見方 を示唆している。当局は先月、FF金利の誘導目標を9日間で1.25ポイント引 き下げており、これは同金利が最重要の政策金利とされて以来、最もペースの 速い利下げとなった。

フィッシャー総裁は3月に再び反対票を投じるかどうかについては言えな いとした上で、経済指標に注目していく方針を示した。

危機だが解決手段ある

米国では、金融市場の混乱を受け、リセッション(景気後退)入りの兆し が出ている。米供給管理協会(ISM)が5日発表した1月の非製造業景況指 数は41.9と、前月の54.4から急降下。また、昨年10-12月(第4四半期)の 実質GDP(国内総生産)は前期比年率0.6%もとき増と、7-9月期の同4.9% 増を大きく下回った。

フィッシャー総裁は「われわれは危機を抱えている」としつつ、「世界の 銀行システムにおける諸問題を解決する手段がわれわれにはあると思う。ただ、 時間がかかるだろう」と語った。