米エクソン:英裁判所がベネズエラ石油の120億ドルの資産凍結認める

石油世界最大手の米エクソンモービルは7 日、米、英、オランダの3カ国、およびオランダ領アンティルの裁判所が、国 営ベネズエラ石油(PDVSA)が英国などに保有する120億ドル(約1兆 3000億円)余りの資産について凍結を認めたことを明らかにした。

エクソンは、ベネズエラ政府による石油プロジェクト経営権掌握の動きを 受け、資産凍結命令を求める訴えを起こしていた。英裁判所への訴状によると、 PDVSAが自社の資産を他の中南米諸国や中国に移し、国際商業会議所(I CC)の仲裁委員会の管轄外となる点を懸念していた。

ベネズエラではチャベス大統領が、資源に対する政府支配を強める計画を 進めており、PDVSAはその一環として昨年、外国企業との合弁事業の経営 権掌握に動いた。エクソンとコノコフィリップスは、合弁事業での権益縮小を 受け入れず、プロジェクトを中止していた。

ジェームズ・インベストメント・リサーチでエクソン株を含め約20億ド ルを運用するバリー・ジェームズ氏は、ベネズエラ合弁事業に「エクソンは多 額の資金をつぎ込んでいた。ベネズエラ当局からの詐欺まがいの提案ではなく、 適正な補償を受けて当然」と述べた。

PDVSA社長でもあるラミレス・エネルギー・石油相の側近は、裁判所 の判断について精査するまで、同相はこの件にコメントできないと述べた。

英裁判所の資料の写しによると、PDVSAへの差し止め命令は1月24 日に事前通告なしに出された。同件についての次回の審理は2月22日に行わ れる。それまでの間、PDVSAは英イングランドまたはウェールズから、最 大120億ドル相当の資産を転出させることを禁止される。PDSVAはまた、 これら地域内外の資産について同額を上限に売却なども禁じられた。

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