東証:TOPIX先物は障害で終日停止、週明け動向11日夕まで判断

東京証券取引所は8日、TOPIX先物3 月限の取引を午前10時59分から終日停止すると発表した。同取引所の施設に 障害が生じ、この日は復旧の見込みが立たないための措置。

前場の引けは取引不成立となる一方、限月間スプレッド取引、ToSTN eT取引は通常通り取引可能だった。また、TOPIX先物全限月取引につい て、ファックスによる受付も行った。東証派生商品部がリリースで発表した。

東証の相場報道システム部に対してブルームバーグ・ニュースが取材した ところによると、売買システムの午前終了時点の約定が不具合でうまくいかず、 午前10時59分の値段と出来高を午前の最終値にしたという。東証の売買シス テム部も「引け約定で不具合が起きた。理由は現在調査中」と説明していた。

三井住友アセットマネジメント国内株式アクティブグループの生永正則ヘ ッドは、「基本的には先物の売りも買いも通常取引で売買出来ないことから相 場には中立要因」としながらも、「3連休前でポジションを整理したいと考え ている相場関係者も少なくないため、午後の取引開始直後はある程度のマイナ スの影響はありそうだ」(同氏)と見ていた。

一方、東証では国債証券先物などほかの取引については、平常通りだった。

TOPIX先物3月限の午前10時59分時点の値段は1293.5と、前日終 値比9.0ポイント(0.7%)安。午後に入って日本株相場は徐々に下げ幅を拡 大する展開となり、現物株指数はTOPIXが1.4%安の1287.14、日経平均 株価は1.4%安の1万3017円24銭でそれぞれ終了した。

東洋証券の中川祐治理事・デリバティブ・ディーリング室長は、「後場寄 り売り仕掛けがあって下げた。現物などのシステムに障害が広がると不安だっ たが、そうではなく、また期先や日経225先物も動いていたため、影響は限定 的だった」との見方を示している。

1月スタートの新システム下で起こる

午後4時から記者会見を行った東証の広瀬雅行IT企画部長は、「富士通 とただいま原因追求中で、原因は分かっていない。復旧のめどは立っていな い」と述べた。また、週明けに復旧できるかどうかの最終判断は、「月曜日 (11日)夕方までに判断する」(同氏)そうだ。

また広瀬氏によると、今回のシステム障害は1月15日にスタートした新 システムの下で起こった。

東証によれば、最近のTOPIX先物08年3月限の1日当たり取引金額 は6500億円程度だったという。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「東証のシステム増強、総合的 なバックアップも含めてお粗末なのかも知れない。東証も一生懸命やっている が、世界の上流からはまだ出遅れている」と話していた。

--共同取材:山崎 朝子   Editor:Shintaro Inkyo

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