日本株は反落、1部下落率上位に設備投資関連-機械受注が予想届かず

午前の東京株式相場は反落。取引開始前に 発表された2007年12月の機械受注統計が市場予想を下回り、業況の先行きが 警戒されてオークマやアマダ、住友重機械工業など機械を中心とした設備投資 関連株が軒並み東証1部の下落率上位に並んだ。

日経平均株価の午前終値は前日比104円34銭(0.8%)安の1万3102円 81銭、TOPIXは同11.10ポイント(0.9%)安の1293.98。東証1部の売 買高は概算で11億6074万株、売買代金は1兆4408億円。値下がり銘柄数は 972、値上がりは615。東証業種別33指数では25業種が下落、8業種が上昇。

海外の外国為替市場で進んだ円安・ドル高などを支援材料に、京セラやト ヨタ自動車など輸出株の一角、好業績を確認したJTなど食品株が買われ、日 経平均株価は一時72円高まで上昇転換したが、買いの勢いは鈍く、午前終了 にかけて値を切り下げた。

みずほ投信投資顧問の荒野浩理事によると、前日の欧米市場で明確な方向 性が出るような材料が見当たらない中で、「朝方発表された機械受注統計を嫌 気する動きが徐々に広がった」という。

機械受注の下振れについては、米景気の急減速に伴い、輸出依存度の高い 企業を中心に国内企業業績の成長モメンタム(勢い)が落ちてきているため、 「これまで総じて強気だった設備投資の先行き不透明感は強まっており、関連 銘柄の投資には消極的にならざるを得ない」(荒野氏)としている。

米株高と円安も力不足、機械株が値下がりトップ

7日の米株式相場は4日ぶりに反発し、ダウ工業株30種平均は前日比

46.90ドル(0.4%)高の12247.00ドルで終了。一部金融機関や小売り企業の 収益見通しが改善したことが好感された。また外国為替市場では、欧州中央銀 行(ECB)のトリシェ総裁が米景気鈍化で欧州の景気拡大が抑制される可能 性があると述べたことを手掛かりに、ユーロがドルに対して売られた流れに乗 り、円相場もドルに対して弱含んで推移した。こうした外部環境の改善を打ち 消したのが、内閣府が午前8時50分に発表した昨年12月の機械受注統計だ。

12月の機械受注は、国内設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く 民需」(季節調整値)が前月比3.2%減となった。市場予想中央値(前月比

0.9%減)を下回ったことを受け、コマツや三菱重工業など主力機械株の一角 が時間の経過とともに値を切り下げる展開。ファナックやオークマ、森精機製 作所など設備投資関連に売りを浴びる銘柄が目立った。住友重は一時10%近く 下落。急落しているアマダについては、KBC証券から投資判断引き下げの動 きが出ている。東証機械株指数は33業種中で値下がり率トップ。

日経平均SQ値は1万3089円

この日は、オプション2月限の特別清算値(SQ)算出日。取引開始後に 算出された日経平均オプションのSQ値は1万3089円98銭(複数証券調べ) となり、7日の日経平均株価の終値1万3207円15銭を117円17銭下回った。 市場では、「日経平均採用1銘柄当たり90万株程度の売買があり、差し引き で20万株弱の売り越しだった」(東洋証券の中川祐治デリバティブ・ディー リング室長)とみられている。

モノライン不安で銀行に売り、非鉄も安い

米金融保証会社(モノライン)の格下げがもたらすリスクが警戒され、み ずほフィナンシャルグループが3.5%安となるなど、3大銀行グループは軒並 み下げた。東証銀行株指数は、TOPIXの値下がり寄与度1位。ドイツの銀 行最大手、ドイツ銀行のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は7 日、モノライン格下げがもたらすリスクは米サブプライム(信用力の低い個人 向け)住宅ローン市場の崩壊に匹敵するとの見方を示している。

また、競争激化を背景に電子材料が販売数量・価格とも不振で、今期 (2008年3月期)業績予想を下方修正した三井金属が大幅続落、昨年来安値を 更新した。住友金属鉱山やDOWAホールディングス、三菱マテリアルなども 売られるなど、主力非鉄株には下げが目立った。映画など映像音楽事業の不振 や、景況悪化を受けて足元で広告収入が減少し、08年3月通期の業績予想を下 方修正したフジテレビジョンは小反落。

いすゞが7%高、食品や任天堂高い

半面、資源国など海外需要の伸びで、07年10-12月期の純利益が12%増と いすゞ自動車が7%高と急伸。海外たばこ事業が大きく伸び08年3月通期の 業績予を増額したJT、医薬品事業の利益増大などにより08年12月通期の連 結営利益を前期比10%増の1330億円と計画したキリンホールディングスにも 投資資金が向かった。東証食料品指数は全33指数中で上昇率トップ。

このほか、メリルリンチ日本証券が投資判断を「中立」から「買い」に引 き上げた任天堂、ゲーム機向け機構部品や携帯電話向け電子部品などが伸び08 年3月通期の業績予想を上方修正したミツミ電機も上昇。

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