ソフバンク株が連騰、第3四半期業績を評価-UBS証は「中立」に

ソフトバンクの株価が連騰。一時前日比 95円(4.5%)高の2225円と、約1カ月ぶりの高値水準まで買われた。7日 発表した第3四半期(昨年10-12月)連結業績では、携帯電話事業の営業利 益が前年同期比5.6%減となったが、全体的には営業増益だったことや、中国 の出資先上場による純利益の急増が確認され、相対的に業績内容を評価する向 きが多い。午前終値は同45円(2.1)%高の2175円。

UBS証券の乾牧夫アナリストらは8日付で、ソフバンク株の投資判断を 従来の「売り」から「中立」に引き上げた。4-12月期で同32%の営業増益 を達成したことを受けたもの。ただ同氏はリポートで、第3四半期の携帯減益 で、端末の「割賦販売から1年経過した結果、利益押し上げ効果がはく落し、 実態が顕在化した」と指摘。さらに端末販売に大きく依存する同事業が来期以 降、利益成長できるかは、「極めて不透明と言わざるを得ない」とコメントし ている。

さらに乾氏は、中国のインターネット関連企業アリババグループなど、ソ フトバンクが保有する含み益資産額を変更した結果、目標株価は投資判断とは 逆に、2400円から2200円に下げた。

一方、三菱UFJ証券の森行眞司シニアアナリストは8日付のリポートで、 第3四半期の携帯事業は前年同期への反動で大幅減益に陥るとの見方もあった が、5.6%という小幅な減益にとどまったと指摘。「中国などの海外投資事業 が回収期を迎え始めており、財務リスクは大きく後退している」(同氏)とし ている。

ARPUの低下に見舞われる

第3四半期の売上高は同1.2%減の6940億円、営業利益は同9.1%増の 924億円だった。携帯事業では割引実施を呼び水とした顧客獲得拡大の代償と して、ARPU(契約者1件当たりの月間収入)の急低下に見舞われた。

ただ、アリババグループ傘下の企業間取引会社であるアリババ・ドット・ コムが昨年11月、香港証券取引所に上場して572億円を利益計上し、純利益 が膨らむ結果となった。

孫正義社長は会見で、携帯事業の増益傾向は変わっていないと主張し、今 後も顧客拡大に向け「攻めの姿勢」を続けると説明した。通期業績の見通しは 公表していないものの、同社長は、携帯を筆頭に全部門の採算が向上している ため、今期は「十分増益で行ける」との見通しを示した。

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