コバレント:MBO後初の社債550億円募集-投資家訪問など好感(2)

MBO(経営陣による自社買収)で東芝か ら2007年に独立した半導体材料メーカー、コバレントマテリアル(旧東芝セ ラミックス)が8日、国内普通社債(SB)550億円の発行条件を決めた。同 日、募集活動を行う。MBOを行った企業の社債発行は初めて。共同主幹事証 券が明らかにした。

コバレントが起債したのは、第1回債で年限は5年で、表面利率は2.87%、 発行価格は100円で決まった。利回りの円スワップレート(L)に対するスプ レッド(金利上乗せ幅)は、+170bp(1bp=0.01%)だった。主幹事は、み ずほ証券、ゴールドマン・サックス証券が共同で務め、格付けは、日本格付研 究所(JCR)のBBB+を取得した。

コバレントは当初、発行額を300億円として有価証券届出書を提出したが、 投資家の需要があり、最終的な発行額は550億円となった。スプレッド水準に ついては、当初、スワップ+100bpから+180bpと幅広いレンジを設定して、 需要を探り、徐々にレンジを絞り込んで最終的に+170bpに決まった。

事務幹事を務めたみずほ証券・デットシンジケーション部担当者は、発行 体が熱心に投資家訪問を実施して、会社の情報など詳細に説明したことなどが 理解されて、年金基金、投信・投資顧問、生保、系統上部などの中央の投資家 のほか、系統下部、地銀などの地域金融機関などにも幅広く販売できたという。

コバレントはMBO実施の際に、普通株式500億円、優先株式250億円、 金融機関からのLBO融資(買収先資産を担保にした借り入れ)950億円の計 1700億円を調達した。同社経営戦略室担当者によると、調達資金はLBO融資 の返済の一部に充てる。

JCRは発表資料で、「MBOに伴い、設備投資のための資金調達を行っ たことから負債・資本比率など財務レバレッジは一時的に上昇しているが、今 後3年程度でMBO実施前の水準を回復する計画となっている」としたうえで、 「現在行っている設備投資は主力ユーザーなどとの関係を背景にある程度、需 要面での裏付けが確保されており、財務改善計画の可能性も比較的高い」との 見方を示した。

コバレントは、半導体の基板材料である半導体用シリコンウエハーのほか、 デジタル家電などを製造する工程で使われる高純度セラミックス、半導体や液 晶パネルの製造装置向けフォトマスク基板に欠かせない合成石英など各種事業 を手掛ける。昨年までは東芝の関連会社だったが、投資ファンドの米カーライ ル・グループ、国内ファンドのユニゾン・キャピタルの2社と組んで独立した。 その後、07年3月に東証一部を上場廃止となった。

--共同取材:中島三佳子 Editor:Takashi Ueno、Kazu Hirano

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