欧州:インフレ連動の国債、今年の発行は過去最高の540億ユーロへ

欧州ではインフレ率が上昇する中、各国政府 によるインフレ指数連動債の発行は今年、過去最高の540億ユーロ(約8兆4000 億円)に達する見込みだ。

ブルームバーグ・ニュースが欧州の債券トレーディング大手7社を対象に 8日までにまとめた調査の中央値によれば、インフレ指数連動債の発行額は昨 年の450億ユーロから20%増える見込み。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1月31日発表した1月のユ ーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月比3.2%上昇と、1993年12月以来 の大幅な伸びとなった。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は今月7日、イ ンフレの「上振れリスク」があるとの認識を示した。

仏政府の先月のインフレ指数連動債入札では需要が、20%以上増加。スペ インは初のインフレ指数連動債の発行を検討している。

アクサ・インベストメント・マネジャーズ(パリ)のストラテジスト、ア クセル・ボッテ氏は、「われわれは欧州のインフレ指数連動債に関して強気だ。 ECBは近く大幅な利下げを迫られるとの観測が広がっており、インフレ期待 は一段と高まっている」と述べた。同氏は5年債への投資を推奨している。

仏政府が1月17日に実施した3年物のインフレ指数連動債8億4700万ユ ーロの入札では、4.32倍の応札があった。1年前は3.5倍にとどまっていた。 同日のインフレに連動していない仏国債の入札は、応札倍率が2.53倍だった。

スペイン政府の国庫当局責任者、ソレダド・ヌネス氏はブルームバーグテ レビジョンとの1月29日のインタビューで、需要が「非常に大きい」として、 インフレ指数連動債の発行を検討していることを明らかにした。