日清オイリ株が急落し4年ぶり安値、穀物高が圧迫-業績下振れ懸念

食用油大手の日清オイリオグループ株が急落。 一時は前日比65円(17%)安の327円まで値を下げ、04年2月以来、4年ぶりの 安値圏に沈んだ。人口増加に伴う食料需要の増加やバイオ燃料の普及により、大豆 や菜種などの穀物の調達コストが高騰。2007年4-12月期は大幅な減益になった。 穀物価格は長期的に上昇していくとの見方が多く、利益を圧迫し続けるとの不安が 高まっている。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめとした新興国の人口 増加を背景に穀物の消費量が伸びている。加えて、原油価格の高騰によって農産物 資源がバイオ燃料として利用される傾向が出ており、穀物の需給はひっ迫している。 オーストラリアなど農産地の干ばつも穀物価格の上昇に拍車を掛けた。

こうした穀物高が食品メーカーの収益を直撃している。同社が6日取引時間終 了後に発表した07年4-12月期の連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前 年同期比46%減の38億7000万円。食料油や大豆ミールなどの値上げによって増収 を確保したものの、調達コストの上昇をカバーすることは出来なかった。

08年3月期の連結営業利益は前期比1.7%減の77億円と従来予想を据え置き。 穀物価格の高騰が続くため、大豆、菜種の調達コストは年間で310億円膨らむとみ ている。

モーニングスターの調査分析部の鈴木英之シニアアナリストは、4-12月期の 営業減益率が中間期の28%から46%に拡大したことを重視。「1.7%という小幅な 減益の通期計画の達成は難しいだろう」とし、株価は下方修正リスクを織り込みつ つあるとの見方だ。また、食の安全に対する意識が高まる中、中国製冷凍ギョーザ 中毒事件などが発生したことで、「直接的な影響はなくても食品業全体の株価が伸 び悩んでいる」(鈴木氏)こともあり、株価の低迷は当面続くとみている。