ダラス連銀総裁:追加利下げに警告、インフレ高進につながる恐れ

米ダラス連銀のフィッシャー総裁は 7日、景気鈍化に対応する積極的な利下げがインフレ高進につながる可 能性があると警告した。

同総裁はメキシコ市で開かれた会議で講演。事前テキストによると、 「米連邦公開市場委員会(FOMC)は現在、インフレ高進につながる ような潜在的な要因を混ぜ合わせることなく、適度な刺激だけをつぎ込 むよう非常に注意を払う必要がある」と指摘した。

同総裁は先月30日のFOMCでは0.5ポイントの利下げを支持しな かった。

さらに、「インフレの緩和はまだ見られず、インフレ期待も高水準 にとどまっている。これまで取ってきた措置がいったん十分な効果を発 揮すれば景気への下振れリスクの緩和につながることを考慮すると、追 加利下げの適切な時期とは考えなかった」と表明した。

同総裁によると、食品やエネルギー、他の商品に対する世界的な需 要の急拡大は国際的な価格上昇をもたらしている。FOMCが注目して きた食品とエネルギーを除くいわゆるコアインフレ率ばかりでなく、こ うしたあらゆる品目がインフレ期待に影響する可能性がある。

インフレ期待

フィッシャー総裁は「消費者や企業幹部のインフレ期待はガソリン 価格や食品価格に影響される」と述べた。さらに、「世界の需給関係が 引き続き主要商品の価格に上昇圧力をかける公算が大きい」と指摘した。

同総裁は講演後に記者団に対し、インフレ調整後の米実質金利は 「ゼロに接近しており」、これが景気刺激に役立つ見込みだとの見解を 示した。

また同時に、同総裁は米経済が金融市場の混乱に反応して鈍化して きたとの認識を示した。

同総裁は質問に対し、米経済が今年「2四半期にわたって」1%未 満の成長率となる可能性があると答えた。さらに、信用ひっ迫は「厄介 だが、対処可能だ」と述べるとともに、インフレ率とインフレ期待は 「私の見方としては高過ぎる水準にある」と語った。