米国債:下落、30年債が04年以来の大幅安‐入札結果を嫌気(2)

米国債相場は下落。午後に入り財務省が実施 した30年債入札(90億ドル)への応札が予想以上に弱かったことが背景。

30年債は2004年以来で最大の下げだった。投資家は低水準にある利回りを 嫌気した。30年債入札直前の市場予想では落札利回りは4.41%が見込まれてい たが、結果は4.449%だった。国債局の担当官によるとこれは1977年に30年債 入札が開始されて以来の最低だった。

外国中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合は10.7%と、30年 債の入札を再開した2006年2月以来で最低だった。一方、プライマリーディ ーラー(米政府証券公認ディーラー)20社による落札は全体の89%と、30年 債入札再開以来で最高だった。

モルガン・スタンレーの米国債・機関債チーフストラテジスト、ジョージ・ ゴンキャルベス氏は、「これは大規模なボイコットだ。市場参加者から、もう たくさんだというメッセージが聞こえる」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時19 分現在、新発30年債利回りは4.51%に上昇。既発30年債(2037年5月償還) 利回りは16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して4.52%と、 長期債としては2004年4月以来で最大の上昇だった。30年債価格はほぼ3ポ イント下げて107 22/32。

10年債利回りは前日比18bp上昇して3.78%と、2004年以来の大幅上昇と なった。前日の10年債入札での落札利回りは1978年の四半期入札開始以来の 最低だった。10年債利回りは、FOMCの緊急利下げ翌日の1月23日には4 年半ぶり低水準の3.285%まで落ち込んだ。

ISMの非製造業統計

RBSグリニッチ・キャピタルのストラテジスト、イアン・リンゲン氏は7 日のリポートで、米供給管理協会(ISM)が5日発表の1月非製造業景況指 数は修正されるとの市場観測を否定したことから、債券は一部値を戻したと指 摘した。1月の同指数は2001年以来の最低を記録した。

1月の非製造業景況指数は41.9と、前月の54.4(修正前53.9)から急降下。 サービス業活動の拡大と縮小の境目である50を一気に割り込んだ。1月の

41.9は前回の景気後退のボトムに接近していた2001年10月以来の最低。

ISMの広報担当はブルームバーグ・ニュースに対し、速報値にはエラーは 発生しておらず、修正する意向はないと述べた。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは1.7ポイントと、2004年9月以来の 最大となった。トレーダーが金利動向に敏感な短期債を選好していることが示 唆された。

次回FOMCまでに0.5ポイントの利下げを確実視

2年債利回りは12bp上昇して2.07%だった。

先物市場動向によると、FOMCが3月18日の定例会合までに政策金利を

0.5ポイント引き下げて2.5%に設定する確率は90%。残る10%は0.75ポイン トの利下げを見込んでいる。

MFグローバルの仕組み商品共同責任者、アンドルー・ブレナー氏(ニュー ヨーク在勤)は、「入札はひどい結果だった。この利回りでは債券需要はあま りない」と語った。