欧州債:上昇、2年債利回り3.12%-ECB総裁の「不透明感」発言で

欧州2年国債相場は上昇。欧州中央銀行(E CB)のトリシェ総裁が、ユーロ圏の経済成長について「不透明感は異例の高さ にある」と発言したことを受け、向こう数カ月以内の利下げ観測が強まった。

ECBはこの日、政策金利を4%に据え置いた。ブルームバーグ・ニュース がエコノミスト56人を対象にした調査では、全員が据え置きを見込んでいた。 トリシェ総裁は記者会見で「最近のデータは経済活動へのリスクが下向きにある ことを裏付けている」と語った。

株式相場の下落で国債需要が高まり、ドイツ2年債利回りはここ2週間ぶり の低水準まで下げた。

野村インターナショナルの欧州金利戦略責任者、チャールズ・ディーベル氏 (ロンドン在勤)は「トリシェ総裁は明らかにECBがもはや引き締め姿勢にな く、現在は政策金利において中立的なことを示唆した」と指摘。「明確な過去と の決別で、トリシェ総裁は景気見通しの悪化を強調した。こうした発言が国債相 場の上昇を支えた」と語った。

2年債利回りはロンドン時間午後4時5分までに、前日比14ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下し3.12%と、先月22日以降の低水準となっ た。同国債(2009年12月償還、表面利回り4%)価格は同0.25ポイント上げ て101.55。10年債利回りは2bp下げ3.87%だった。