JPモルガン:モノライン格下げの場合、損失2億ドルも-CEO(2)

米銀大手のJPモルガン・チェースは7日、 金融保証会社(モノライン)の格付けが引き下げられれば、同行で2億ドル (約210億円)の損失が生じる可能性があると述べた。

ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)はフロリダ州ネープルズ で開催された会議で、MBIAをはじめとするモノライン各社がデフォルト (債務不履行)に陥れば、JPモルガンの損失額はさらに膨らむ可能性がある との見方を示した。

同氏は「格下げ1件で業界全体やJPモルガンにそれほど大問題になると は考えにくい」と述べるとともに、モノライン各社は十分な資金を有している ことから、いずれかがデフォルトに陥る可能性は高くないと付け加えた。

モノライン大手のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループ、 ファイナンシャル・ギャランティー・インシュアランスは「AAA」の格付け を失う可能性に直面している。格下げとなった場合は、各社が保証する2兆 4000億ドル相当の証券が影響を受ける。

MBIAは6日、資本を増強して「AAA」格付けを維持するため、7億 5000万ドル(約800億円)の追加増資計画を明らかにした。

JPモルガン株は前日比1.39ドル(3.2%)高の45.11ドルで終えた。

ダイモンCEOはMBIAなどが資本増強を図っていることについて、資 産担保証券(ABS)やサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関 連証券に関する問題が解決に向かっている兆候だと指摘した。

07年10-12月(第4四半期)に7億1200万ドルの利益を上げたJPモル ガンのプライベート・エクイティ部門について、同CEOは08年1-3月(第 1四半期)には利益は出ないが、通期では黒字になる可能性が非常に高いとの 見解を示した。

ダイモンCEOは「買収を実施するよう圧力は受けていない」と述べ、資 本の使い道としては事業に投資することを最優先すると語った。さらに、中国 やインド、ロシアの投資銀行部門で増員していることを明らかにした。