孫ソフバンク社長:「漢字文化圏」軸にグーグル対抗も-携帯も生かし

ソフトバンクの孫正義社長は7日の決算発 表の席上、米国でマイクロソフト(MS)が検索最大手グーグル対抗目的でヤ フーに買収を提案していることに言及。同社がMSやヤフーと親密で中国最大 手のインターネット関連企業アリババグループに出資している事情などを生か し、日中を中心とした「漢字文化圏」を軸にグーグルと競う戦略も取り得ると の認識を示した。

孫社長はソフトバンクが「基本的にはネット志向の会社」ながら、無線技 術の高速化でパソコンに代わる「ネットマシン」になりつつある携帯電話をサ ービス提供の道具として持つ利点を強調。さらに米ヤフーはアリババ株40%と ヤフー日本法人株33%を保有しており、同法人の筆頭株主でアリババにも出資 しているソフトバンクと「資産を共有」していると指摘した。

同氏は一方で、グーグルについて「日本や中国など漢字文化圏では決して ナンバーワンではない。アジアでは断然われわれが先行している」と指摘。実 際に調査会社ネットレイティングスの昨年12月統計によると、ヤフー日本法 人の運営サイト利用者は4257万人と、2位のグーグル日本法人の2714万人を 引き離す。中国での検索最大手は同国の百度(バイドゥ)となっている。

孫社長はそのうえでネット企業として「注視する相手」であるグーグルと 「戦うには、アジアをしっかり守っていく」必要があり、人口増や経済成長が 期待できる「アジアを守れば、世界一への近道かもしれない」と語った。

親密さ

孫社長と米ヤフーのジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)、ビル・ゲ イツMS会長は旧知の間柄。7日の会見でも孫氏はMSについて「創業期から 互いに親しくしており、それ自体には何の問題もない」と述べている。

ただ、孫氏は今回の買収提案を端緒とするネット業界内の駆け引きの結果、 「米ヤフーの株主構成が最終的にどうなるのかは、私にもヤンにも分からな い」と語り、あくまで最終判断は米ヤフーの経営陣次第だと強調。今回の提案 以降、MSと接触しているかとの問いにも「ノーコメント」で通した。

ソフトバンク株価の7日終値は前日比125円(6.2%)高の2130円、ヤフ ー株は450円(1.0%)安の4万5200円。

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