米国株:反発、金融株や小売株を中心に買い-ダウ平均47ドル高(2)

米株式相場は4日ぶりに上昇。小売企業や 金融機関の収益見通しが改善し、買いが入った。予想以上に低下した中古住宅 販売成約指数や、コンピューター機器の需要減速による影響を打ち消す格好と なった。

JPモルガン・チェースはダウ工業株30種平均のけん引役となった。J Pモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は金融保証会社 (モノライン)が格下げを受けても、銀行は利益を維持できるとの見方を示し た。JCペニーとギャップが発表した決算の暫定集計値がアナリスト予想を上 回り、S&P500種株価指数の小売株指数は4日ぶりに上昇した。ネットワー ク機器最大手、シスコシステムズが6日発表した2008年度第3四半期(08年 2-4月)の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったため、S&P500種 株価指数は一時、0.7%安になる場面もあった。

S&P500種株価指数は前日比10.46ポイント(0.8%)上げて

1336.91。ダウ工業株30種平均は46.90ドル(0.4%)高の12247.00ド ルとなった。ナスダック総合指数は14.28ポイント(0.6%)上昇し

2293.03。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は5対2。

プロビデント・インベストメント・カウンセル(カリフォルニア州パサデ ナ)で30億ドルの資産運用に携わるリック・キャンパーニャ氏は「市場心理 に変化が生じている。この景気減速を見極め、その結果が何であるかを探り始 めている」と述べた。

JCペニーとギャップの暫定決算を受け、小売り大手の売上高が回復する との思惑が強まった。国際ショッピングセンター評議会(ICSC)によると、 前月の売上高は前年同月比0.5%増と、1月としては1970年以降で最悪の結 果となった。

「それほどの大問題ではない」

JPモルガンは上昇。ダイモンCEOはモノライン各社は十分な資金を有 しており、いずれかがデフォルトに陥る可能性は高くないと指摘。「格下げ1 件で業界全体やJPモルガンにそれほど大問題になるとは考えにくい」と述べ た。

CMEグループは大幅高。バンク・オブ・アメリカ(BOA)のアナリス トは、CMEの株価が6日に18%下げたことは行き過ぎだとの見方を示した。 米司法省が5日、自社取引を処理できる金融先物取引所は反トラスト法(独禁 法)に違反する疑いがあるとの見解を示したことについて、JPモルガンのア ナリストは「問題ではない」と指摘した。

BOAやワコビアにも買いが入り、S&P500種の金融株指数は1.7%高 と、4日ぶりの上昇。

小売株上昇

米百貨店3位のJCペニーも高い。2007年11月-08年1月(第4四半 期)決算の暫定集計値を発表。1株当たり利益が最大1.80ドルになったこと を明らかにした。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は1.65ド ル。

米衣料最大手のギャップも上昇。07年11月-08年1月(第4四半期) 決算の暫定集計値を発表。1株当たり利益が税引き前で最大35セントになっ たことを明らかにした。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は29 セント。

ターゲットやコールズも高い。ウォルマート・ストアーズは売上高が

0.5%増とアナリスト予想を下回ったにもかかわらず、株価は上昇。31銘柄で 構成するS&P500種の小売株指数は3.7%高と、今週初めて上昇した。

ブルームバーグのデータによると、金融機関を除く07年第4四半期の増 益率は平均18%。金融機関を含めると、ほぼ21%の減益となる。

イースタン・インベストメント・アドバイザーズ(ボストン)で約20億 ドルの資産運用に携わるローズ・グラント氏は「小売株が底だと思われる水準 から反発したことは良い兆候だ」と述べた。

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