【個別銘柄】タムロン、ミヤチ、カプコン、グローリ、オリクス、新東

7日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

タムロン(7740):前日比20%高の2415円でストップ高(制限値幅いっ ぱいの上げ)比例配分。東証1部市場の上昇率1位。主力商品と位置付けるデ ジタル一眼レフカメラ用交換レンズの販売が好調に推移し、前期(07年12月 期)は売上高、利益とも過去最高を記録した。今期(08年12月期)も一眼レ フカメラ用交換レンズが伸びる見通しで、業績の拡大傾向が素直に好感された。

ミヤチテクノス(6885):15%安の1137円とストップ安比例配分。米自 動車産業の生産減速などからレーザー溶接機が落ち込み、07年12月中間期と 08年6月通期の業績計画を減額修正したため、投資家の失望売りが増えた。

カプコン(9697):14%高の2930円と3営業日ぶりに急反発。第4四半 期(1-3月期)に市場投入する2大タイトルの受注が好調で、今期(08年 3月期)業績の売上高と営業利益予想を引き上げており、収益水準の上振れに 伴う株高期待が高まった。

グローリー(6457):18%高の2440円。07年4-12月期の連結営業利益 は前年同期比113%増の203億円となった。通期予想に対する進ちょく率は 97%に達した。金融機関の事務厳正化の流れを受け、オープン出納システムの 販売などが好調。また、発行済株式総数の2.75%に相当する200万株、金額 にして50億円を上限に自社株買いを実施するとも発表している。

オリックス(8591):4.4%安の1万5330円。一時12%安の1万4030円 とストップ安。前日はストップ安比例配分で終えていた。足元の業績悪化への 警戒に加え、大幅増配など株主還元重視を打ち出したが、市場では逆に成長を 追求する経営戦略が後退したとの見方が継続した。

太陽誘電(6976):7.2%安の1152円と急落。売上高の約4割を占める主 力のコンデンサが伸び悩み、通期(08年3月期)の営業利益が従来の増益か ら一転減益に陥る見通しとなった。修正数字がアナリスト予想を大きく下回っ たことから、失望売りが膨らんだ。

新東工業(6339):17%安の870円。東証1部市場の値下がり率2位。一 時19%安の848円まで下げてストップ安。表面処理事業での低採算物件の計 上が続いているところに、液晶向けを中心にメカトロニクス事業が悪化し、07 年10-12月期の連結営業利益が大きく落ち込んだ。このため通期(08年3月 期)業績予想の達成に対する不透明感が高まった。

バンダイナムコホールディングス(7832):15%安の1095円とストップ 安比例配分。前日も1295円でストップ安比例配分だった。前日午前の取引終 了後、ヒット商品の不在から主力のトイホビー事業とアミューズメント施設事 業の低迷などを理由に今期(08年3月期)業績予想を減額修正した。

日清オイリオグループ(2602):13%安の341円。穀物相場全体が高騰し、 大豆・菜種・パーム油などの主要原材料価格が一段高となった上、原油価格も 上昇し、コスト負担が増大した。07年4-12月期の連結純利益は前年同期比 72%減の15億600万円となり、利益水準の悪化が嫌気された。

不二製油(2607):13%高の885円とストップ高比例配分。07年4-12 月期の連結営業利益は前年同期比2.6%増の61億1500万円。海外事業が、事 業規模の拡大と為替の影響から好調だった。みずほ証券は6日、投資判断を 「買い」に格上げ。

日本写真印刷(7915):15%高の3810円とストップ高。タッチパネルな どが伸びて今期(08年3月期)の連結営業利益見通しを従来予想比7%増の 150億円(前期比では1.9%減)に上方修正した。

TBK(7277):9.7%高の521円。今期(08年3月期)の連結営業利益 見通しを従来予想比7%増の460億円に上方修正した。新興国向けトラックメ ーカーの輸出拡大に伴い受注が増加した。

ミツウロコ(8131):9.5%安の593円、600円割れは2003年11月以来。 今期(08年3月期)の連結営業利益見通しを前期比10%減の34億円に下方修 正した。従来予想は47億円。LPガスや原油価格の高騰で価格転嫁が遅れた。

ソフトバンク(9984):6.2%高の2130円。積極的に展開している顧客獲 得戦略によって移動体通信市場におけるシェアを伸ばし、拡大した加入者層を 武器に中期的に収益を改善させるとの見方が強まっている。ドイツ証券は6日、 投資判断「Buy(買い)」、目標株価2660円で新規カバーを開始した。ま た、午後発表の1月末の携帯電話契約件数では、純増数は20万700件で9カ 月連続のトップ。

KDDI(9433):5.2%高の71万4000円。午後の取引から急浮上。午 前の取引終了後に、1月末の携帯電話契約件数が新規契約から解約を引いた純 増数で8万2700件だったと発表、これに反応した。

商船三井(9104)、日本郵船(9101):商船三井は1.6%高の1318円。 日本郵船は4.8%高の938円。メリルリンチ日本証券は6日、来期の業績予想 の見直しに伴い商船三井と日本郵船の投資判断を「中立」から「買い」に引き 上げた。

第一中央汽船(9132):15%高の756円。午後2時の業績開示後に上げに 転じ、上げ幅を拡大した。外航定期船市況が期初想定を上回って推移している ことから今期(08年3月期)の業績予想を上方修正した。

新和海運(9110):7.7%高の683円。午後2時の業績開示以降、急浮上。 今期(08年3月期)の連結営業利益予想を従来予想比9.4%増の222億円に上 方修正した。鉄鋼原料をはじめとする海上運送の需要増などがけん引した。

日本水産(1332):4.3%安の445円。一時11%安の414円まで下げ、10 年超ぶりの下げ率を記録。大和総研は6日、投資判断を「3(中立)」から 「4(アンダーパフォーム)」に引き下げた。

アコム(8572):6.9%高の2725円。07年4-12月期の業績を発表した。 会社公表の通期の純利益予想の達成はほぼ確実となり、市場では今後の上方修 正に対する期待も浮上、買いが優勢となった。

フランスベッドホールディングス(7840):3.8%安の127円。改正建築 基準法の影響で新築住宅着工戸数が大きく落ち込み、主力のベッドの新築需要 が減少している。昨年11月時点で見込んでいた今期(08年3月期)計画の達 成が困難となり、業績の先行き不透明感から売りが優勢となった。

宇部興産(4208):3.4%高の304円。売上高の約3割を占める化成品・ 樹脂事業で、カプロラクタムなどの販売価格が上昇し、利益が拡大している。 07年10-12月期の連結営業利益は前年同期比20%増となり、足元の業績の順 調さを確認し、買いが優勢となった。

ラサ工業(4022):3.9%安の174円。午後に下げ幅を拡大。8インチ (200ミリメートル)以下の半導体ウエハーの再生事業が低迷し、この日の午 後2時に今期(08年3月期)の業績予想を下方修正した。26%の営業減益と、 アナリスト予想を下回る内容だったため、売り圧力が増した。

ニチレイ(2871):7.6%高の536円。一時9%の543円まで上げ、2000 年6月1日以来の値上がり率を記録した。収益改善を受けてみずほ証券が投資 評価を引き上げたうえ、中国製ギョーザの中毒問題では製造元「天洋食品」と の取引がないことからメリットがあるとの見方も出た。

パイオラックス(5988):4.6%高の2185円。午後1時以降に急伸。一時

6.2%高の2220円まで買い進まれ、約1カ月ぶりの高水準に回復した。午後1 時に07年4-12月期業績を公表。自動車メーカー各社が輸出用に生産台数を 増やしたことから、大幅な増益を達成した。今期(08年3月期)業績予想を 増額修正したため、投資家の買いが集まった。

マツダ(7261):3.9%安の422円。07年10-12月期の連結純利益は前 年同期比7%増の159億円。営業減益ながら為替差損が大幅に縮小したことな どから、四半期業績の開示を始めた04年度以降の同四半期として過去最高を 更新した。営業減益は、販売費用の増加が背景。

三城(7455):1.9%安の1427円。今期(08年3月期)の連結業績予想 を大幅に減額修正した。集客力の低下に伴い、下半期(07年10月-08年3 月)は2億円の営業赤字に転落することになり、投資家の失望売りが増えた。 UBS証券は投資判断を「中立」から「売り」に引き下げ。

日本インター(6974):2.8%安の275円。プラズマテレビの生産調整の あおりを受けて8インチウエハの受注が悪化、07年4-12月期業績は大幅な 減益となった。世界景気の減速が今後の需要に影響を及ぼすと不安視された。

新日鉱ホールディングス(5016):0.8%安の591円。価格転嫁が進まず、 今期(08年3月期)の連結営業利益予想は従来に比べ5.3%下方修正して 1030億円(前年期比22%減)とした。

シチズンホールディングス(HD)(7762):1.2%高の981円。第3四 半期(07年10-12月)業績は増収増益。電波時計など時計事業の好調が電子 デバイス、産業用機械事業の不振を補った。今期(08年3月期)の業績予想 は据え置いたが、市場では増額余地があるとの見方が出た。

三菱重工業(7011):変わらずの445円。一時4.7%高の466円まで上げ た。前日午後に、航空・宇宙部門や機械・鉄構部門の受注良好を背景に、今期 (08年3月期)の業績予想を増額。一目均衡表で見ると、買いシグナルの1 つとされる転換線の基準線上抜けが近づいている。

富士ソフト(9749):0.1%安の1436円。07年4-12月期業績は機械制 御系が伸びて会社計画を上回ったものの、株価指標面から見た割安感が後退し ているとの指摘が出て、薄商いの中、小口の売りに押された。

神奈川中央交通(9081):2.3%安の517円。レジャー・スポーツ事業で 競争が激化したことを理由に、今期(08年3月期)の業績予想を下方修正。 燃料費の高騰も収益を圧迫し、低水準の利益が当面続くと見られた。