タムロンがストップ高、デジカメ交換レンズ好調-今期最高益計画(2

レンズ製造大手のタムロン株が前日比400円 (20%)高の2415円と制限値幅いっぱい上昇(ストップ高)で午前取引を終えた。 東証1部市場の上昇率ランキングで1位。同社が主力商品と位置付けるデジタル一 眼レフカメラ用交換レンズの販売が好調に推移し、2007年12月期(前期)は売上 高、利益とも過去最高を記録した。08年12月期(今期)も一眼レフカメラ用交換 レンズが伸びる見通しで、業績の拡大傾向が素直に好感されている。

同社が6日に発表した前期連結決算によると、デジタル一眼レフカメラ市場の 拡大に対応した新機種の投入により増収を確保。利益率の高い自社ブランドの売れ 行きも好調だった。これを受けて配当を1株当たり年50円と、前の期の実績40円 (記念配含む)から10円増配することを決めた。

08年12月期もデジカメ市場は引き続き成長が予想され、レンズ交換式一眼レ フデジタルカメラはおう盛な伸びを続けると分析。連結営業利益は前期比4.7%増 の92億円、純利益は28%増の61億円と、いずれも過去最高益を見込む。

ゴールドマン・サックス証券の播俊也アナリストは7日付の投資家向けのメモ で、会社側の今期営業利益見通しについて「減益計画を覚悟していた市場にとって は朗報」と指摘。第3四半期決算発表以来、軟調に推移していた株価は回復に向か うとみている。交換レンズ事業については、「遅れていた新製品の投入やOEM(相 手先ブランドによる生産)ビジネスの拡大などに期待が持てる」とし、会社計画を 上回る100億円を予想する。同証券は「買い」の投資判断を再強調した。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長も、「一眼レフデジタルカメラは 高い技術力が要求されることもあり、価格競争にはなりにくい。今後も高い利益率 が見込まれる」と利益成長に対する期待感を示す。さらに、5日に08年3月期業 績予想の上方修正をしたニコンにも製品を供給しており、デジカメ市場の拡大の恩 恵を受けられることも、業績拡大期待につながると見る。