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米国債:下落、10年債入札の落札利回りは78年以来最低に(2)

米国債相場は下落。米財務省が実施した四半 期入札第1弾の10年債入札(130億ドル)では落札利回りが、1978年の10年 債四半期入札開始以来の最低だった。

10年債は前日の値上がり分をほぼ帳消しにした。連邦公開市場委員会(FO MC)による利下げが経済成長を促し、年内にインフレが加速するとの見方が 背景。2年債に対する10年債の上乗せ利回りは2004年以来の最大となり、ト レーダーが追加利下げを見込んでいることが示唆された。

資産運用会社セージ・アドバイザリー・サービシズのパートナー、マーク・ マックィーン氏は、「今後追加利下げが実施されたら、長期金利は低下するど ころか上昇するだろう。イールドカーブのスティープニング化は市場のインフ レ懸念を示している」と語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後3時29 分現在、10年債利回りは前日比約4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)上昇して3.61%。10年債価格(表面利率4.25%、2017年11月償還)は約 3/8下げて105 6/32となった。

30年債利回りは4bp上昇して4.37%。財務省は7日、30年債(90億ド ル)の入札を実施する。30年債利回りは1月23日に4.1%と、定期的な入札が 開始された1977年以来で最低を記録した。

10年債落札利回り、入札開始以来で最低

米財務省が実施した10年債入札(発行額130億ドル)の最高落札利回りは

3.62%。国債局の広報担当官ピート・ホレンバック氏によるとこれは1978年の 同債の四半期入札開始以来で最低。

外国中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合は38.2%と、10年債入 札では2007年5月以来で最高だった。

しかし財務省が1月28日に実施した2年債入札では、間接応札が落札全体 に占める割合は19.3%と2003年以来で最低だった。翌29日の5年債入札でも 同割合は21.2%と、昨年7月以来の最低に終わった。

前回の10年債入札(11月7日)実施以来、同利回りは75bp下げた。UB Sセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・オドネル氏は、 「投資家はこれほど低い利回りの10年債や過去最低水準利回りの30年債を好 むだろうか。そうは思わない」と語った。

海外政府機関の米国債保有

財務省データによると昨年11月時点で、市場で流通している米国債のうち 32%(1兆4000億ドル相当)を海外の政府機関(中銀含む)が保有している。

10年債利回りは2年債利回りを165bp上回っているが、これは2004年9月 以来で最大の格差。長期債はインフレ動向により敏感に反応する。

先物市場動向によると、FOMCが3月18日の定例会合までに政策金利を

0.75ポイント引き下げて2.25%に設定する確率は32%。前日は14%だった。 残る68%は0.5ポイントの利下げを見込んでいる。

メリルリンチのまとめたデータによると、米国債投資のリターンは約3%と、 年初来のスタートとしては1988年以来で最高となっている。

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