米マイクロソフトのヤフー買収:実現すればグーグルは難しい局面にも

インターネット検索エンジン最大手、米グー グルは4年前の株式公開後初めて、敵対心をむき出しにしているのかもしれな い。同業の米ヤフーに対し米マイクロソフトが買収を仕掛けたからだ。

マイクロソフトがヤフーを446億ドル(約4兆7400億円)で買収する計画 は、検索結果に連動する文字広告からさらに幅広い分野へ打って出ようとする グーグルの戦略にマイナスになるかもしれない。マイクロソフトとヤフーを合 わせると、アニメーション広告とウェブページの上部に現れるカラフルなバナ ー広告の市場で4分の1強を占めているからだ。

文字広告の伸びが鈍化していることから、グーグルは今後の急成長が見込 まれるディスプレー・マルチメディア広告を重視し始めている。グーグルは、 検索結果関連広告に年間売上高165億ドルのほぼすべてを依存している。

米調査会社ニールセン・オンラインのジョン・ギブス副社長は、「グーグル が先を見据え、オンライン広告では優位かもしれないが、現時点ではわずかに 1つの特色を備えているにすぎない。グーグルはディスプレー広告市場でかな り大きなライバルに直面することになる」と指摘する。

グーグルの株価は2004年8月以来、6倍に値上がりしているものの、マイ クロソフトが今月1日にヤフー買収案を発表してからは10%下落し、昨年8月 以来の安値となった。マイクロソフトがヤフー買収に成功すれば、グーグルの 成長が抑制されるとの懸念からだ。グーグルが1月31日発表した07年10-12 月(第4四半期)決算では、利益と売上高がアナリスト予想を下回った。