ケルビエル容疑者、「スケープゴート」にならない-「うつ」でもない

仏銀ソシエテ・ジェネラルに49億ユーロ(約 7650億円)の損失をもたらした元トレーダー、ジェローム・ケルビエル容疑 者は5日、AFP通信に対し、ソシエテの「スケープゴート」にはならないと 語った。

同容疑者は「ソシエテは自分だけを犯人として名指しした」とした上で、 「責任の一端は認めるが、ソシエテのスケープゴートにされるつもりはない」 と述べた。

ケルビエル容疑者は背任や文書偽造、コンピューターシステムへの侵入な どの疑いで捜査を受けている。同容疑者は欧州の株価指数先物で500億ユーロ 規模のポジションを積み上げ、銀行業界史上で最悪のトレーディング損失を生 じさせた。

AFPによると、ケルビエル容疑者は「この種の仕事にかかわっていると、 金額に対する間隔が麻痺(まひ)する」として、「現実感がなく、流されてし まう」と語った。

ケルビエル容疑者は代理人のエリザベス・マイヤー弁護士の事務所で質問 に答えた。白地にチェックのボタンダウンシャツとジーンズを身につけた同容 疑者はAFPに、「自殺願望もないし、うつ状態でもない」と述べたという。

AFPによると、同容疑者は捜査開始以来、家族を「メディアから守る」 ため最低限の接触しか持っていないと話している。また、「新聞やオンライン で事件の報道を注視」しており、週末を田舎で過ごした後はパリ近郊の友人宅 に滞在しているという。

ケルビエル容疑者は取り調べの最初の2日間(1月26、27日)に検察に 対し、自身の取引についてソシエテが「黙認」していたと語っていた。