出光興産株が上場来安値を更新、製品マージン縮小で今期大幅減益へ

出光興産の株価が大幅続落。一時630円 (7.1%)安の8260円と、2006年10月25日の上場以来の安値を更新した。同 社は5日、石油製品・石油化学製品の利幅が低下したことを理由に08年3月通 期の連結純利益予想を従来の290億円から105億円(前期比75%減)に下方修 正すると発表。本業の石油製品事業で業績が悪化していることが嫌気され、売 りが加速した。

08年3月期の石油製品部門の営業損益は、110億円の赤字に転じる見通し。 前年の実績は177億円の黒字。従来予想(20億円の損失)と比較して90億円 の減額となっている。原油価格の急激な上昇に対し、石油製品の販売価格値上 げが進展せず、マージンが悪化したことや、自社製油所で使用する燃料コスト の増加が響いたとしている。

会見した松井憲一常務によると、1-3月は前四半期比較でマージンは回 復傾向にあるものの、「足元の需要を見ていると、大幅な回復は期待できな い」という。

モルガン・スタンレー証券のアナリスト、ラリータ・グプタ氏は6日付の 投資家向けレポートで、出光興産の再評価時期はまだ先だと指摘。石油事業に おける赤字の継続や、洪水のため操業を停止した豪州石炭事業の販売回復時期 に不透明感があることから、09年3月期の「減益リスク懸念が台頭」(同氏) しているとした。株価についても、下落の可能性は残るとの見解を示している。

その上でグプタ氏は、「これらのネガティブ材料が株価に織り込まれた後 が、同社株の再評価時期になる」との認識を示した。

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