米DJ元取締役ら、2400万ドル支払いで和解-インサイダー取引疑惑

米出版・メディア大手ダウ・ジョーンズ(D J)の元取締役、デービッド・リー(李国宝)氏ら香港在住の4人が、昨年の ルパート・マードック氏率いる米ニューズ・コープによる買収前にDJ株のイ ンサイダー取引にかかわったとされる問題で和解するため、米当局に計2400 万ドル(約25億6300万円)余りを支払う見通しだ。

米証券取引委員会(SEC)は5日付の発表資料で、リー氏(68)が罰金 810万ドルを支払うことを明らかにした。香港の銀行、東亜銀行の会長で香港 の立法会(議会)議員も務める同氏は昨年4月、DJ買収が間近に迫っている ことを知った翌日、親しい友人で実業家のマイケル・ルン・カイ・フン氏(65) に情報を漏らしたとされる。SECによれば、ルン氏は娘夫婦の支援を受け、 買収提案が公になる数週間前にDJ株1500万ドル相当を購入したという。

企業買収前のインサイダー取引でSECから罰金を科される人物の中で、 リー氏は最も高名な人物。ニューズが昨年5月1日に買収提案を発表して以来、 DJの株価は55%上昇した。1週間後、米当局はルン氏の娘であるシャーロッ ト・カ・オン・ウォン・ルン氏と夫のカン・キン・ウォン氏をインサイダー取 引で提訴し、メリルリンチの口座にあるDJ株売却益約800万ドルを凍結した。

ルン氏に対する罰金は810万ドルで、DJ株売却益と金利は没収される。 別口座での株購入で別途に4万ドル相当を得たとされるカン・キン・ウォン氏 にも売却益の返還と罰金4万ドルが科せられる。4人は和解に際し、不正行為 の事実について肯定も否定もしなかったが、今後の違反行為はしないことで合 意した。

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