債券相場は大幅高、日経平均が一時600円超の下げ-先物138円台で推移

債券相場は大幅高(利回りは低下)。午後 に入り、日経平均株価が600円超まで下げ幅を拡大したことが相場を押し上げ ている。先物3月物は前週以来となる138円台に乗せて推移しているほか、新 発10年債利回りは一時1.40%まで低下した。

クレディ・スイス証券債券調査部長の河野研郎氏は、「米ISM非製造業 景況指数の悪化を理由に、朝方から強い地合い。アジア株の下落で日経平均が 下げ幅を広げ、先物は節目の138円を突破している」と述べた。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比72銭高の137円92銭で寄り付 いた。その後も株安を背景に緩やかに水準を切り上げ、午前10時半すぎには4 営業日ぶりに138円台に乗せた。午後に入ると、93銭高い138円13銭まで上昇 し、1月28日以来の高値をつけた。

日経平均は大幅続落。午後の取引開始後に600円を超す下げ幅となった。 岡三証券投資戦略部のシニアストラテジスト、坂東明継氏は、「米国株が下落 したことを受けて日経平均株価が急落しており、先物中心に買われやすい」と 指摘した。

現物債市場で、前日に入札された新発10年物の289回2月債利回りは、前 日終値の1.475%を大幅に下回る1.415%で取引開始。その後も1.4%台前半で 推移した。午後に入ると一時は1.400%と、1月28日以来の水準まで低下した。 1時5分前後からは1.405%で取引されている。

米国市場は指標悪化で債券高、株価続落

5日の米国債相場は上昇。2年債利回りは4年ぶり低水準に近づいた。I SMが発表した1月の非製造業景況指数がサービス業の拡大と縮小の境目であ る50を割り込んだことから、連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利下げを 実施するとの観測が強まった。

キャンター・フィッツジェラルドによると、2年債利回りは前日比約15bp 低下して1.91%程度。5年債利回りは14bp低下して2.64%付近となった。

一方、米株式相場は大幅続落。ISM非製造業景況指数の悪化で、リセッ ション懸念が一段と強まり、売りが膨らんだ。

1月のISM非製造業景況指数は41.9と、前月の54.4(修正前53.9)か ら急降下。サービス業活動の拡大と縮小の境目となる50を一気に割り込んだ。 1月の41.9は景気後退期の谷に接近していた2001年10月以来の最低。この1 カ月前には9.11同時多発テロが発生していた。

市場では、「これは米国ではリセッション(景気後退)のレベルの数字」 (DIAMアセットマネジメントの山崎信人エグゼクティブファンドマネジャ ー)といった指摘や、「米景気がリセッション入りの瀬戸際にあることを示唆 している」(みずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏)との見 方がある。

(債券価格)                       前日比     利回り
長期国債先物3月物         138.06      +0.86        1.589%
売買高(億円)             39338
10年物289回2月債        100.82                1.405%(-0.07)

--共同取材:池田祐美 Editor:Hidenori Yamanaka

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