日経平均は400円超下げ、輸出中心に全面安展開-米景気と金融警戒

朝方の東京株式相場は続落して始まり、日 経平均株価は400円以上下げる場面が見られた。米供給管理協会(ISM)が 5日発表した非製造業景況指数が急激な悪化を示し、米国景気後退への警戒か らトヨタ自動車など輸出関連中心に幅広く売りが先行している。格付け会社フ ィッチによる金融保証会社(モノライン)などの格下げの可能性を嫌気し、銀 行株も大幅安。業績予想を引き下げたオリックスは売り気配。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「市場は米景気の先行き を心配している」とした上で、「直近の株価の上げ下げが大きいので、ムード が悪化すると、下げに勢いがつく」と見ていた。

午前9時15分時点の日経平均株価は前日比394円37銭(2.9%)安の1 万3351円13銭、TOPIXは40.61ポイント(3%)安の1314.87。東証1 部の売買高は概算で2億2014万株。値上がり銘柄数はわずかに58、値下がり 銘柄数は1423。東証業種別33指数では、銀行、電気機器、輸送用機器、卸売、 化学、機械などの下落寄与度が大きい。

ISM非製造業は01年10月来の低水準

ISMが5日発表した米国の1月非製造業景況指数は41.9と、前月の

54.4から急降下し、サービス業活動の拡大と縮小の境目である50を一気に割 り込んだ。41.9は、前回の景気後退期の谷に接近していた2001年10月以来の 低水準。S&P500種株価指数は前日比3.2%安の1336.64と、2007年2月下 旬以来の大幅な下げとなった。

また、格付け会社フィッチ・レーティングスはモノライン大手MBIAの 保険財務力格付け「AAA」を引き下げ方向で見直すと発表。さらに提示した 格付けガイドラインによると、2200億ドル(約23兆5180億円)相当のCDO の格付けが最大で5段階引き下げられる可能性があるという。

オリックスが売り気配、アサヒ堅調

経営環境が期初の想定から激変したと判断し、08年3月通期の純利益予想 を引き下げたオリックスは、ゴールドマン・サックス証券などからの投資判断 引き下げも相次いで売り気配。08年3月通期の連結業績予想を減額したローム も売り気配で、ギョーザ中毒事件の影響から、冷凍食品事業の統合基本契約を 解消すると発表したJTと日清食品もともに売りが先行している。08年12月 期の連結営業利益予想がアナリスト予想を下回る旭硝子も軟調。

半面、08年12月期の連結営業利益が前期比5.8%増と伸びる見込みのア サヒビールは堅調。通期業績予想を増額したニコン、通期営業利益予想を増額 した日立製作所も上げた。

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