CDO市場はほぼ凍結状態、非常に流動性低い-JPモルガン、メリル

証券化業界で最大の会議に参加したトレーダ ーらによると、住宅ローン担保証券や高リスク・高利回り融資債権、優先株な どで組成した債務担保証券(CDO)の市場はほぼ凍結状態にある。

米JPモルガン・セキュリティーズのエグゼクティブディレクター、ロス・ へラー氏は4日、ラスベガスで開催された全米証券化会議での討論会で、「現在 は明らかに流動性が非常に低い状態にある。流動性はこの数週間で急低下した」 と語った。

CDO市場は住宅ローン関連証券の昨年の大量格下げを受けて減速した。格 付け「AAA」で額面の価値をすべて失った証券もあり、金融機関に前例のな い規模の評価損をもたらしている。

流動性の低さと売買の提示額の差の大きさが、CDOの価値評価を困難に し、投資家を慎重にしていると、米教職員保険年金連合会・大学退職株式基金 (TIAA-CREF)のグローバル・パブリック・マーケット責任者、サン ジブ・ハンダ氏は指摘した。

JPモルガンによれば、新規発行CDOへの需要は急減し、米国では今年 に入りまだ1件しか組成されていない。格付け会社フィッチ・レーティングス は5日、2200億ドル(約23兆4500億円)相当のCDOについて、格下げの可 能性を示唆した。

インスティチューショナル・クレディット・パートナーズのシニア・マネ ジングディレクター、カルロス・メンデス氏によると、割安な資産を物色する 60以上の「オポチュニティー」ファンドが設定され、これらが流通市場でのC DOの数少ない買い手となっている。

引き受けた住宅ローン関連CDOの最高格付け部分で巨額評価損を出した メリルリンチのマネジングディレクター、ブライアン・カロシエリ氏は、販売 について「積極的に活動している」と話す。住宅ローン関連資産に経験のある 投資家が買い手となり、低格付け資産を裏づけとしたCDOの最上級部分につ いて、額面1ドルにつき「10セント台半ば-30セント台の下の方」の価格を払 っているという。