米欧社債保有リスクが2週間で最大-ISM指数や銀行貸し渋り懸念で

5日のクレジット・デフォルト・スワップ (CDS)市場で、米欧の社債の保証コストが上昇した。米サービス業界の活 動縮小を示唆する指標や銀行の貸し渋りへの懸念からリスク意識が高まった。

景気への懸念を背景に、米欧企業CDSの指標となる指数は2週間ぶり高 水準となった。米学資ローン最大手のSLM(サリーメイ)債の保証コストは 2週間で最大の上昇。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) は4日、同社の信用格付けを2段階引き下げた。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した1月の非製造業景況指数は、活 動の拡大と縮小の境目である50を割り込んだ。米連邦準備制度(FRB)が4 日発表した四半期調査では、銀行が過去3カ月に金利を引き上げ、融資基準を 厳格化したことが示された。

バークレイズ・キャピタルの信用ストラテジスト、マシュー・ミッシュ氏 は、弱い経済指標や融資担当者調査の結果を受け「金融・財政政策によって年 内に景気が反転し上向くという楽観的な見方に疑問符が付きつつある」と述べ た。さらに、投資家は「金融市場全体が依然として非常に困難な状況にあり、 正しく機能していないという現実を認めなければならないだろう」と付け加え た。

ドイツ銀行によると、北米の投資適格企業125社で構成するマークイット CDX北米投資適格指数はニューヨーク時間午後2時56分(日本時間6日午前 4時56分)現在、5.75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し115.25 bp。年初来では約38bp上昇している。欧州の高リスク・高利回り企業中心 の50社で構成するマークイットiTraxxクロスオーバー指数は35bp上 昇し504bp。日本のマークイットiTraxxジャパン指数は3bp上昇し 68bpだった。指数上昇は信用の質が劣化したとの認識を示唆する。

フェニックス・パートナーズ・グループによると、SLM債のCDSスプ レッドは35bp上昇し435bp。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに 対する保証コスト1000ドルを意味する。

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