MBIAのモノライン格付け「AAA」を下げ方向で見直し-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは5 日、米金融保証会社(モノライン)、MBIAの子会社の保険財務力格付け「A AA」を引き下げ方向で見直すと発表した。フィッチは1カ月弱前に同格付け を据え置き、見通しを「ステーブル(安定的)」としたばかりだった。

5日の発表によると、フィッチは米国のサブプライム(信用力の低い個人 向け)住宅ローン関連証券による損失拡大を反映して、保証会社の負担予想を 見直している。見直し結果によっては、15億ドル(約1600億円)の増資後も、 MBIAの資本が不足しているとの結論に達する可能性があるという。

フィッチは発表文で、「想定される損失規模の急激な拡大は、金融保証会 社の格付けにとって特に大きな問題だと考える。業界についての最近の分析に おいて最大の焦点だった『AAA』に見合った資本水準という点より、さらに 重大な可能性がある」としている。

モノラインは2兆4000億ドル相当の証券に保証を提供している。JPモル ガン・チェースのアナリストは、金融保証業界がサブプライム住宅ローン関連 で410億ドルの損失に直面する可能性があると試算。また、オッペンハイマー のアナリスト、メレディス・ホイットニー氏はモノライン格下げが金融機関の 700億ドルの評価損につながる可能性があるとみている。

フィッチは5日、保証契約保有者への支払い額予想が大幅に切り上がる場 合、金融保証会社の資本水準にかかわらず「AAA」格付け維持は困難となる 可能性があるとの見解を示した。

フィッチは、CIFGファイナンシャル・ギャランティーの格付けも引き 下げ方向で見直す。2007年には同社の増資を受けて格付け据え置きを発表して いた。