MBIAなどモノライン格下げなら銀行格下げにつながる恐れ-S&P

格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は5日発表したリポートで、MBIAやアムバック・ファイナン シャル・グループなど金融保証会社(モノライン)が格下げされれば、銀行の 信用格付けの引き下げにつながる可能性があると指摘した。

S&Pはリポートで、モノラインの格下げが続けば地方債や仕組み金融商 品など各社が保証を提供している証券の市場が減速し、銀行の利益に悪影響が 出る恐れがあると解説。さらに、モノラインの格下げは銀行に、モノライン保 証付き保有証券で一段の評価損計上や投資収益低下をもたらし、直接打撃を与 えるリスクがあると付け加えている。

S&Pのニューヨーク在勤アナリスト、タニア・アザークス氏はリポート で、モノライン格下げの「銀行に対する特定の目に見えた影響は大きく、少数 のケースでは格下げにつながる可能性があると考える」と指摘している。

米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機で世界の金 融機関は2007年初め以来、約1460億ドル(約15兆6000億円)の貸し倒れ損 失や評価損を出している。S&Pによれば、モノラインは合計で1250億ドル規 模のサブプライム関連債務担保証券(CDO)を保証しており、格下げは銀行 の損失拡大につながる恐れがある。S&Pによると、これらは少数の銀行に集 中しているが、「リスク資産の大きさを開示している銀行はほとんどない」と いう。