【個別銘柄】アルパイ、三菱レ、ヤマ発、オリンパ、船井電、ハニーズ

5日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

アルパイン(6816):終値は前日比18%安の1321円。東証1部の下落率 1位。一時19%安の1310円とストップ安水準まで下げ、52週安値を更新。日 本や米国、欧州で供給先自動車メーカーのカーナビ搭載率が低下、OEM(相 手先ブランドによる生産)製品が落ち込み、今期(2008年3月期)の業績予 想を下方修正した。上ぶれを予想する向きが大勢だったため、下方修正は予想 外として売り圧力が強まった。

三菱レイヨン(3404):17%安の353円と急落し、東証1部の下落率3位。 一時19%安の346円とストップ安を付けて、52週安値を更新した。ナフサを はじめとする原燃料価格の上昇により、アクリル樹脂など主力の化成品・樹脂 事業の採算が急速に悪化している。今期(08年3月期)業績が従来予想を下 回る見通しとなったことから、失望売りに押される展開。

ヤマハ発動機(7272):午後急落し、15%安の2225円とストップ安で終 了。東証1部の下落率4位。主力の自動二輪車事業が国内や北米市場で落ち込 むほか、円高、原材料価格高の影響などから今期(08年12月期)は連結営業 減益に転じる計画を午前11時30分に発表した。公表数字がアナリスト予想を 大きく下回り、業況悪化を嫌気した売りが殺到した。

オリンパス(7733):14%安の3100円とストップ安で52週安値。東証1 部の下落率5位。北米を中心とするデジタルカメラの販売不振と単価下落、為 替の円高を理由に今期(08年3月期)業績予想を下方修正した。JPモルガ ン証券は5日、同社の投資判断を「Neutral(中立)」から「Underweight(売 り)」、目標株価を5200円から2800円へ大幅に引き下げた。

船井電機(6839):12%安の3560円とストップ安。価格高騰で液晶パネ ルの調達が難航して液晶テレビの採算性が悪化、今期(08年3月期)の連結 営業損益は一転して赤字になりそうだと4日に発表した。昨年10月にも業績 予想を大幅に引き下げており、会社が開示する業績計画に対する不信感も出た。

ハニーズ(2792):11%安の2290円と大幅反落。冬物ジャケットなどの 販売が振るわず既存店売上高の落ち込みが続いていることから、業績の下ぶれ が警戒されている。既存店売上高は07年6月―08年1月の累計で前年同期比

6.2%減。1月は前年同月比8.9%減と、マイナス幅が拡大した。野村証券は 4日に投資判断を「3(中立)」から「4(ウエート下げ)」に下げている。

ヤフー(4689):5%高の4万8300円と4日続伸。一時8.7%高の5万 円とストップ高まで上げ、昨年12月28日以来となる5万円を回復。米マイク ロソフトによる米ヤフーへの約4兆7000億円の買収提案発表を業界活性化な どにつながるポジティブな材料と捉えた買いが続いた。米ヤフーは日本のヤフ ーの33.4%を保有する大株主。

イビデン(4062):8.3%安の5280円と大幅続落。一時14%安の4960円 まで下げ、52週安値を更新した。前日は15%安の5760円とストップ安比例配 分で終えていた。想定以上に単価が下落、前提為替レートも見直して今期(08 年3月期)業績予想を下方修正した。修正数字が市場予想を大きく下回ったこ となどが引き続き嫌気された。

サッポロホールディングス(2501):6.9%安の800円と大幅続落。サッ ポロの諮問を受けて買収提案を評価していた特別委員会は「買収後の経営方針 が明示されておらず、提案は企業価値を毀損し、株主利益を著しく害する恐れ が大きい」などとする意見書をサッポロ経営陣に提出した。このため、スティ ールが仮にTOB実施を表明した場合、取締役会が新株予約権発行で買収者の 持ち株比率を下げるなどの対抗策発動に踏み切るのは確実とみられ、スティー ルによるTOBの可能性が減退し、株価上昇の期待も剥がれた。

JT(2914):4.9%高の57万7000円と急伸。問題のギョーザが自社子 会社の輸入品だったことで、冷凍食品事業の先行き懸念などから売り基調にあ ったが、同事業の業績寄与度は小さく、海外たばこ事業の成長性など本業収益 の優良さが投資家の間で再認識され始めた。

兼松(8020):11%高の152円と続伸。07年4-12月期の連結営業利益 は前年同期比8.2%増の183億5400万円で、通期予想に対する進ちょく率は 78%に達した。主力であるIT(情報通信)、食品・食糧、鉄鋼・プラント部 門の取引が伸長した。

真柄建設(1839):18%安の65円と大幅反落し、東証1部の下落率2位。 不適切な原価処理が判明し、今期(08年3月期)最終損益は9億6000万円の 赤字に転落する見通しとなった。従来予想は13億5900万円の黒字だった。

日本電産コパル電子(6883):8.5%高の600円と6営業日続伸。前日は 17%高の553円とストップ高。遊技機器業界からの活発な需要がけん引し、1 日に今期(0年3月期)の連結営業利益予想を38億円から前期比18%増の41 億円に上方修正したことを引き続き好感。好決算を受けていちよし経済研究所 は4日、投資判断を「割安」から「極めて投資妙味あり」に引き上げた。

インデックス・ホールディングス(4835):2.7%高の1万7010円と4日 ぶり反発。玩具大手のタカラトミーが資本参加することを決定。財務内容の改 善につながるとみられたほか、両社の業務提携によってキャラクターを有効活 用し、コンテンツ事業を伸ばすと期待された。

大和システム(8939):3%高の1458円と反発。地価上昇などを背景と して主力事業である大型商業施設の売却が順調に進み、今期(08年3月期) 業績は過去最高益が見込まれている。足元の業績は計画通り推移しているうえ、 自社株買いも需給改善につながると期待された。

ダイドーリミテッド(3205):5.1%安の1224円と4日ぶりに反落。今期 (08年3月期)の連結営業利益は前期比12%減の10億円と、従来計画16億 円に対して減益に転じる見通しとなった。ダイドーインターナショナルのOE M(相手先ブランドによる製造卸)の計画未達、中国現地法人での羊毛原料の 高騰などが利益を押し下げる。

大塚商会(4768):2%高の8310円と続伸。一時は4.3%高の8500円ま で上げた。5日付の日刊工業新聞は、同社が企業の内部統制の整備や運用評価 を支援するコンサルティングサービスを始めたと報道した。文書化した業務プ ロセスなどの評価手続きなどを支援するという。

富士重工業(7270):0.5%高の440円。海外販売が好調で07年10-12 月期の連結営業利益は同0.5%増の177億円と2年ぶりの増益となった。

武田薬品工業(4502):0.5%安の6310円と3日続落。一時は2.2%高の 6480円まで上げた。バイオテクロノジー大手の米アムジェンから日本法人を 買収することが4日明らかになった。アムジェンはバイオテクノロジーを活用 した新薬候補物質を多数保有しているため、同領域で出遅れていた武田薬が巻 き返すとみられた。

NTT(9432):1.4%高の51万3000円。第3四半期(07年10-12月 期)業績はNTTドコモが寄与し、純利益が前年同期比6.0%増の1257億円 と増益を確保した。通期予想は据え置いたが、会社計画を上回るとの期待が出 たようだ。

ハドソン(4822):8.6%安の1663円と3日ぶりに急落。ニンテンドーD S向けなどソフト販売が順調で、07年4-12月期の利益は今期(08年3月 期)計画を上回った。それでも会社側は通期予想を据え置いたため、第4四半 期(1-3月)での費用計上などへの不安が高まった。

トクヤマ(4043):午後の取引で切り返し、6.1%高の814円で終了。午 前11時に発表した07年4-12月期業績は、多結晶シリコンが下支えする格 好で計画通りに着地。連結営業利益の通期(08年3月期)予想に対する進ち ょく率が77%に達したことから、収益懸念がやや後退した。

ワコールホールディングス(3591):3.4%高の1552円と6日続伸。一時

7.9%高の1620円まで上げ、07年1月下旬以来、約1年ぶりの高値。野村証 券は4日付で投資判断「3(中立)」を維持。ピーチジョンの完全子会社化や アジア事業の拡大で来期(09年3月期)は12%の営業増益が可能と分析、同 証券がカバーするファッション専門店・アパレル15社の平均増益率8%を上 回るという。

日本化成(4007):16%高の212円と急伸。07年4-12月期の連結営業 利益は前年同期比62%増と好調だった。電子材料の需要増加を背景にタイク (ゴム・プラスチック架橋助剤)が伸びたほか、半導体洗浄用の高純度薬品も 好調に推移。

明治製菓(2202):3.3%高の475円と続伸。午後2時に発表した07年4 -12月期の連結営業利益は前年同期比13%増と伸び、通期(08年3月期)に 対する進ちょく率は95%に達した。足元収益が順調に推移していることで、 通期業績に対する期待感が高まった。

日本カーバイド工業(4064):13%高の194円と大幅続伸。4日に発表さ れた4-12月期業績によって、海外向けに再帰反射シートやステッカーなど が好調に推移し、足元の業績が上振れていることが判明した。今期(08年3 月期)業績予想に対する進ちょく率も高いため、業績上ぶれ期待が高まった。

コナミ(9766):5.5%高の3430円と続伸。5日の取引終了直後に07年 4-12月期業績が発表される予定で、これを前に好業績を期待した買いが膨 らんだ。先週1月28日の終値2895円を底に、戻り歩調が鮮明に。

ショーボンドホールディングス(1414):2.4%高の1361円と反発。一時 は4.2%高の1385円まで買い進まれ、今年1月4日以来、約1カ月ぶりの高 値水準に戻した。午後1時に今期(08年6月期)の連結純利益予想を14%増 額修正したことから買いが優勢となった。耐震補強工事が増加、受注が増えた ことで施工員の稼働率も上がった。

日本トムソン(6480):4.3%安の685円と続落。午後1時に原材料価格 の高騰などを理由に、今期(08年3月期)の業績予想を下方修正した。連結 営業利益は減益に陥る見通しとなったため、業績先行きを警戒した売りに押さ れた。

日本ペイント(4612):7.7%安の458円と大幅続落。一時8.7%安の453 円まで下げ、52週安値を更新した。原材料価格の高騰の影響で今期(08年3 月期)の連結営業利益予想を113億円から前期比6.2%減の100億円に減額修 正した。