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日本株(終了)反落、業績懸念でオリンパス急落-不動産も午後に売り

東京株式相場は、収益の先行き不透明感が 広がって反落。円高要因などから2008年3月期の業績予想を下方修正したオ リンパスはストップ安(値幅制限の下限)まで売り込まれ、日経平均株価の下 落寄与度1位となった。このほか今期営業減益見通しを示したヤマハ発動機、 前期に米不動産仲介子会社の売却を計上した反動で、07年4-12月期の連結 純利益が2けた減益に落ち込んだ三菱地所が午後に急落。菱地所株下落の影響 は、三井不動産や住友不動産などほかの不動産株にも波及した。

日経平均株価の終値は前日比114円20銭(0.8%)安の1万3745円50銭、 TOPIXは同9.24ポイント(0.7%)安の1355.48。東証1部の売買高は概 算で20億2626万株、売買代金は2兆4827億円。値下がり銘柄数は971、値 上がりは631。東証業種別33指数では21業種が下落、12業種が上昇。

三菱UFJ投信の宮崎高志運用戦略部長は、足元の株価は来期2けた減益 を織り込む低水準にあるとしつつも、「米経済が深刻なリセッション(景気後 退)に陥れば、BRICsなど新興国を含めた世界景気の減速は避けられず、 日本企業も大きな悪影響を受ける可能性があり、投資家の警戒感はそう簡単に 解けない」と話した。また宮崎氏によると、3月決算のヘッジファンドによる 換金売りが出やすい時期に差し掛かり、需給面でマイナスに働いているという。

米株は反落、日経平均の下げ幅一時194円

4日の米株式相場は、金融や小売株を中心に3営業日ぶりに反落した。U BSは米失業率の上昇により、アメリカン・エキスプレス(アメックス)の利 益が減少するとの見通しを示唆。またメリルリンチは、ウェルズ・ファーゴと ワコビアについて、損失拡大の恐れを指摘した。各証券会社の弱気見通しを嫌 気し、アメックスが3.9%安、ウェルズ・ファーゴとワコビアは7年ぶりの大 幅安、個人消費の減速懸念からティファニーなど小売株も下げた。

米株の流れを引き継ぐ格好で、この日の日本株は売り先行で取引を開始。 日経平均株価は、米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の4日清 算値1万3785円を早々に下回った。朝方の売り一巡後に日経平均は下落幅を 37円まで縮めたが、買い戻しの勢いは鈍く、再び下げ幅を拡大。午前の後半 から午後初めにかけては下げが加速し、午後1時過ぎには194円まで下落幅を 広げた。「中国株が下落して始まったことを嫌気した動き」(SMBCフレン ド証券の中西文行チーフストラテジスト)との見方があった。

ただ、あす6日から中国では春節(旧正月)入り。上海市場と深セン市場 は6-12日の間が休場、香港市場では7、8両日が休場となる。この間は 「午後に日本株の値動きが急変する場面は少なくなりそう」(中西氏)とし、 大引けにかけてはやや下げ渋った。

週初安のジンクス破れる、隔日上下の脱却できず

日経平均は08年に入ってから、週初に売り込まれるアノマリー的な動き が続いたが、2月最初の週初となった前日4日はこの流れを打ち切った。また 直近では、1月28日以降は隔日で上昇と下落を繰り返し、「前日に週初安の ジンクスを断っただけに、きょうは隔日上下のジンクスを破ることを期待して いた」(野村証券プロダクト・マーケティング2部の佐藤雅彦エクイティ・マ ーケットアナリスト)向きもあったが、結局この法則に縛られた。

オリンパスは日経平均を21円下げる

個別では、北米を中心としたデジカメ販売の伸び悩み、円高・ドル安の進 行で08年3月期の連結営業利益予想を下方修正したオリンパスがストップ安 となり、日経平均を21円押し下げ、同指数の下落寄与度トップ。液晶テレビ の採算悪化などが理由に08年3月期に連結営業赤字に陥る見通しの船井電機 はストップ安。カーナビの販売不振を受け08年3月期の業績予想を下方修正 したアルパインは大幅続落で、東証1部の値下がり率首位。

また、原燃料価格の高騰や円高などから事業環境が悪化し、08年3月期 業績予想を引き下げた三菱レイヨンは急反落し、昨年来安値を更新。サッポロ ホールディングスも急落。米投資ファンドスティール・パートナーズからの買 収提案を評価していた特別委員会が、サッポロHDによる買収防衛策発動の正 当性を認めるような見解を示し、「スティールによるTOBの可能性が減退、 株価上昇の期待も剥がれた」(立花証券・平野憲一執行役員)という。

不動産株は下落率1位、金融は反動安

07年4-12月期の連結純利益が前年同期比13%減の435億円となった三 菱地所が午後に入り7.1%安まで売られた。菱地所は好調が続くオフィスビル 賃貸が収益拡大をけん引しているが、前期に米不動産仲介子会社の売却を計上 した反動で減益となった。連想的な売りが他の不動産株にも広がり、東証不動 産株指数は、33ある業種別指数の中で値下がり率1位。主力の自動二輪車事 業が国内や北米でさえないなどとして、昼休み時間帯に今期(08年12月期) 業績営業減益見通しを示したヤマハ発動機はストップ安。冬物衣料の不振で業 績下振れ懸念が広がったハニーズは東証1部下落率上位に入った。

このほか、米国を中心に金融機関の間で信用損失計上の動きが広がるのは 避けられないとの警戒感が再び強まったことを受け、前日買われたみずほフィ ナンシャル・グループ、野村ホールディングス、ミレアホールディングスなど の金融株にも反動的な売りが出た。

海運に買い、ヤフーとJTは連日高

半面、商船三井が3.1%高となるなど海運株の上げが目立った。東証海運 株指数は業種別指数の上昇率ランキングで1位。大手を中心に足元の業績好調 が確認されているほか、ばら積み船の国際運賃指標であるバルチック海運指数 が底入れ基調にあることで、収益の先行き不透明感が後退していることも背景 にある。米マイクロソフトによる米ヤフーへの買収提案で、業界再編期待など から前日ストップ高(値幅制限の上限)比例配分となったヤフーが大幅続伸。

4日に08年3月期通期の連結純利益予想を上方修正した兼松が10%超上 昇、毒入り中国製冷凍ギョーザ問題で揺れているJTは大幅続伸。この日取引 終了後に業績発表を控えていたコナミは午後に一段高となり、高値引け。

国内新興3市場はまちまち

国内新興市場は、主要3指数がまちまち。ジャスダック指数の終値は前日 比0.74ポイント(1.2%)高の65.13、東証マザーズ指数は1.22ポイント (0.2%)安の642.85、大証ヘラクレス指数は12.85ポイント(1.3%)安の

990.87だった。楽天や竹内製作所、サイバーエージェント、アルデプロが売 られ、1-3月期の費用計上が警戒されたハドソン大幅安。半面、インデック ス・ホールディングス、オンコセラピー・サイエンス、ACCESS、エン・ ジャパンが高い。上場3日目のデジタルハーツはストップ高比例配分。

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