豪中銀:政策金利7%に引き上げ-インフレ沈静に需要鈍化必要と指摘

オーストラリア準備銀行(RBA)は5日 開いた政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを

0.25ポイント引き上げ7%とすることを決めた。決定後の声明では、1991年 以降で最速ペースとなったインフレを沈静化するには「需要の大幅な鈍化」が 必要との認識を示した。

ブルームバーグ・ニュースが実施した調査では、エコノミスト27人全員 が利上げを予想していた。スティーブンス総裁は、準備銀の目標上限を既に上 回っている前年比でのインフレ率が今後も加速し、2009年になってから落ち着 くとの見通しを示した。

先週の米利下げ後、オーストラリアは初めて利上げを実施する先進国とな った。アジアや欧州の中銀は、世界経済の減速懸念と、商品相場高騰を背景と したインフレ高進の兆候との均衡を取る課題に直面している。

利上げ発表後の豪ドルは、シドニー時間午後4時半(日本時間同2時半) 時点で1豪ドル=0.9066米ドル。発表直前には同0.9065米ドルだった。 2年物豪国債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

6.72%。

需要鈍化が必要

スティーブンス総裁は利上げ決定後の声明で「インフレ沈静化には、需要 を現状ペースから大きく鈍化させることが必要になりそうだ」と指摘。同時に 「世界経済は減速しつつあり、2008年に世界経済成長率が潜在成長率を下回る 可能性も高くなってきたようだ」との見方も示した。準備銀の利上げは、02年 5月以降で11回目となる。

豪コアインフレ率は、中銀目標の2-3%を2四半期連続で上回り、ステ ィーブンス総裁は、世界の株式相場が落ち込んだ後であるにもかかわらず、過 去半年で3回目の利上げを余儀なくされた。1月23日に発表された07年10- 12月期CPIでは、基調となるインフレ率が前年同期比3.8%上昇した。

マッコーリー銀行のエコノミスト、ブライアン・レディカン氏は「国内の 消費が大きく落ち込む必要があるという声明文は意外」と指摘。「需要を冷や すために今後も積極的な引き締め策がとられる可能性がある」と述べた。