日立:薄型TV改善策で通期純利益を減額-10-12月利益は10倍(3)

日立製作所は5日、通期(08年3月期)の純 利益予想を従来予想の400億円から100億円に下方修正した。同社は「薄型テレビ 事業で業務改善施策を検討しているため」としている。

通期の売上高は従来予想の10兆5000億円から10兆8000億円に、営業利益は 同2900億円から3000億円にそれぞれ増額した。

第3四半期(2007年10-12月)の連結決算(米国会計基準)は、情報通信シ ステムや電力・産業システム事業の好調で純利益が前年同期比約10倍の125億円だ った。売上高は同9%増の2兆7071億円、営業利益は同27%増の779億円だった。

事業別動向を見ると、原子力や石炭火力などの電力、鉄道車両などの事業が好 調を維持。建設機械も海外を中心に都市開発の恩恵を受けた。高機能材料もデジタ ル家電の分野の需要増に支えられ、ソフト・サービス事業も堅調だった。

半面、課題事業のハードディスク駆動装置(HDD)とプラズマテレビなどデ ジタル家電関連は低迷が続いている。HDD事業は、子会社の日立グローバルスト レージテクノロジーズ(HGST、同社は1-12月期決算)が通年で346億円の 営業赤字となった。

HDDは、HGSTが07年1-6月期までに389億円の営業赤字を計上。収 益改善策として、生産・開発体制の再編、経営幹部の刷新などに取り組み、昨夏か ら企業向け大口新製品の出荷が本格的に始まったことから、10-12月期には黒字 化できるとの見通しを示していた。

日立製作所の5日終値は前日比7円(0.9%)高の819円。