資産家サム・ゼル氏、米スターウッド・ホテルズの2位株主に

不動産投資家で富豪のサム・ゼル氏が、ス ターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドの株式の7.7%を購 入し、同社2位の株主になったことが4日、米証券取引委員会(SEC)への 届出資料で分かった。これを受けて、スターウッドの株価は4.8%上昇した。

ゼル氏が経営するエクイティ・グループ・インベストメンツの傘下部門は この日の届け出で、スターウッド株を1480万株保有していることを明らかにし た。スターウッドは、ホテルチェーンの「シェラトン」と「ウェスティン」を 展開。ブルームバーグの集計データによると、スターウッズの筆頭株主はバー クレイズ・グローバル・インベスターズ。

ゼル氏は、オフィス不動産市場のピーク時にエクイティ・オフィス・プロ パティーズ・トラスト(EOP)を390億ドル(約4兆1600億円)で米投資会 社ブラックストーン・グループに売却し、その1年後にホテル業界への出資を 拡大したことになる。

コーエン・アンド・スティアーズの不動産証券担当最高投資責任者ジェー ムズ・コール氏は、ゼル氏が買い手になったことは商業用不動産市場が底打ち したことを示している可能性があるとの見方を示した。同氏は、インタビュー で「サム・ゼル氏は昨年2月、売り手となって不動産投信(REIT)市場の 下落から逃げ出した。同氏が買い手になったことは、不動産株が底入れしたこ とを示している公算が大きい」と語った。

広報担当のテリー・ホルト氏は、ゼル氏は不在のためコメントすることは できないと述べた。スターウッドの広報担当ジェーソン・コーバル氏はコメン トを求める電話取材にこれまでのところ応答していない。

スターウッド株の4日終値は、前週末比52セント安の46.19ドル。発表後 の時間外取引では一時48.40ドルと、終値に比べ2.21ドル上昇する場面があっ た。