三菱レ株は急反落、原燃料高響き業績減額-下落率は87年上回る可能性

三菱レイヨンの株価が売り気配で始まり、寄 り付き後は一時78円(18.3%)安の348円まで急反落。ナフサをはじとする原 燃料価格の上昇により、アクリル樹脂など主力の化成品・樹脂事業の採算が急速 に悪化している。今期(08年3月期)業績が従来予想を下回る見通しとなった ことから、失望売りが先行した。

午後零時51分現在、18.3%安の348円となっており、このまま終値ベース で18%台の下落率を維持すると、ブルームバーグ・プロフェショナルのROC (価格変動率)チャートで確認可能な1974年以降の最高(87年10月20日の

17.6%安)を上回ることになる。

同社は4日、08年3月期連結営業利益予想を従来の460億円から380億円 (前期実績596億6500万円)へと17%引き下げた。原材料価格の高騰が61億 円の引き下げ要因となるのをはじめ、数量減40億円、為替の影響12億円もそれ ぞれマイナスとなる。

売上高の半分を占める化成品・樹脂事業では、原料であるMMAモノマーの 価格上昇からアクリル樹脂のコストが上昇。液晶向け導光板の単価下落も加わり、 部門営業利益が278億円から233億円(前期実績387億円)へ減額となる。炭素 繊維・複合材料事業も、汎用品の需要増加によるプロダクトミックスの悪化で、 同営業利益は132億円から112億円(同121億円)へ低下する見込み。

広報・IR室の佐々木茂明氏によると、「原燃料価格は高騰しているものの、 素材間競争から販売価格は引き上げにくい状況にあることが利益を圧迫した」と いう。特に主力のアクリル樹脂では、値上げはポリカーボネートなどへの需要移 転につながる可能性があるという。

UBS証券では4日、同社株のレーティングを「Buy」から「Neutr al」に引き下げた。目標株価は440円(従来930円)。

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