米国債:上昇,ISM非製造業指数低下で買い-2年債利回り1.92%(2)

米国債相場は上昇、2年債利回りは4年ぶり 低水準に近づいた。米供給管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業景況 指数がサービス業の拡大と縮小の境目である50を割り込んだことから、連邦 公開市場委員会(FOMC)が追加利下げを実施するとの観測が強まった。

5年債は約1週間ぶりの大幅高。トレーダーは3月のFOMC会合で0.5ポ イントの利下げが決定されると予想している。今年に入りFOMCはすでに2 度の利下げを実施した。米国がリセッション(景気後退)入りするとの懸念か ら、米国債投資の年初からのリターンは1988年以来で最高となっている。

サントラスト・バンクの個人資産運用部門ストラテジスト、アンディ・リッ チマン氏は、「誰も米国債以外に投資はしない。次はどこがやられるのか心配 しなくてもよい資産に投資するだろう。リスクを恐れている」と語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時10 分現在、2年債利回りは前日比約14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)低下して1.92%。2年債価格(表面利率2.125%、2010年1月償還)は1/4 上げて100 13/32となった。5年債利回りは14bp低下して2.64%と、1月25 日以来で最大の低下幅だった。

この日は、景気失速の兆候を手掛かりに長期債の需要が高まった。6日には 10年債入札(130億ドル)、7日には30年債入札(90億ドル)が実施される。

ISM非製造業景況指数

ISMが発表した1月の非製造業景況指数は41.9と、前月の54.4から急降下。 サービス業活動の拡大と縮小の境目である50を一気に割り込んだ。1月の

41.9は前回の景気後退のボトムに接近していた2001年10月以来の最低。

メリルリンチのエコノミストは同統計内容を受けて、FOMCは3月18日 の会合前に利下げを決定する可能性があると指摘した。

2年債と10年債の利回り格差は約1.65ポイントと、2004年9月以来で最大。 前日は1.58ポイントだった。イールドカーブのスティープ化は投資家が政策金 利の変動に敏感な短期債を選好していることを示唆する。

先物市場動向によると、FOMCが3月18日の会合前もしくは会合で政策 金利を0.5ポイント引き下げて2.5%に設定する確率は76%。残る24%は0.75 ポイントの利下げを見込んでいる。

FOMCは1月30日の声明で、「 金融市場は依然としてかなりの圧迫を受 けており、一部の企業や世帯への信用が引き締められている」と述べた。

フィッチがMBIAを格下げの方向へ

米格付け会社フィッチ・レーティングスが米金融保証会社MBIAの格付け を引き下げ方向で見直していることを明らかにしたことも、債券の買い材料と なった。

1カ月物ドル建てLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)は4bp上昇して

3.22%と、1月30日以来の最高となった。

メリルリンチのまとめたデータによると、米国債投資のリターンは12月31 日以来これまでに2.6%と、年初来のスタートとしては1988年以来で最高とな っている。