米アポロなどLBO手掛ける投資会社、損失に直面も-社債相場が示唆

米投資会社アポロ・マネジメントが「センチ ュリー21」や「コールドウエルバンカー」などを傘下に持つ不動産仲介で米最 大手リアロジーを66億ドル(約7060億円)で買収してから1年と経たないが、 社債価格はこの買収が無価値となる可能性を示唆している。

昨年4月の買収のための資金調達で発行されたこの社債は額面1ドルに対 し61セントで取引されており、関連のデリバティブ(金融派生商品)は、リア ロジーがデフォルト(債務不履行)に陥る確率が80%であることを示している。

ペイデン・アンド・ラゲルの運用担当者(ロサンゼルス在勤)、サブー・モ イニ氏は、社債価格が示すのはアポロが保有するリアロジー株が「今、全く価 値がないということだ。価格が50-60セント台なら、破たんに向かっていると いうことを市場が告げていることになる」と話す。

買収相手の資産を担保に買収資金を調達するレバレッジド・バイアウト(L BO)は2006、07年に過去最高の1兆4000億ドル規模に達した。割安な資金 調達が可能だったものの、社債の値下がりがプライベートエクイティ(PE、 未公開株)のリターン(投資収益)低下につながっている。

モルガン・スタンレーの試算によれば、03年に調達した買収資金は平均で プラス42%のリターンだったが、アポロや米ベイン・キャピタル、米サーベラ ス・キャピタル・マネジメントなどのPE投資会社は今、損失に直面する可能 性がある。

ブルームバーグのデータは、過去2年間にLBOで使われた約740億ドル の債務のうち27%が、破たん企業もしくはそれに準じるとする「ディストレス ト」として区分されていることを示している。米国債に対する利回り上乗せ幅 が10ポイント以上になるとディストレスト債として見なされる。