日本株は金融中心に反落へ、米クレジット問題を警戒-戻り一巡(2)

東京株式相場は反落する見込み。4日の米 国で、アメリカン・エキスプレス(アメックス)が、信用損失拡大は避けられ ないとして証券会社から投資判断を引き下げられるなど、米サブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローン問題の広がりに対して警戒感が再び強まって いる。前日買われた銀行や証券、保険といった金融株を中心に反動的な売りが 優勢となりそうだ。

ファンドクリエーションの木下晃伸インベストメントアナリストは、日経 平均株価が1月22日(1万2573円)から前日終値(1万3859円)までに 1300円近く上昇しており、「短期的には戻り待ちの売りが出やすい状況にあ る」との見方を示している。テクニカル指標面で同氏は、東証1部の騰落レシ オ(25日移動平均)が90%台に上昇していることに注目。騰落レシオは、1 月22日に53%まで低下した後に急上昇しており、前日は92%と約2カ月ぶり の高水準を回復していた。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の4日清算値は1万 3785円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万3890円)に比べて105円安だ った。4日の日経平均株価は1万3859円70銭で取引を終えていた。

米株は反落、金融や小売に売り

4日の米株式相場は、金融株や小売株を中心に3営業日ぶりに反落した。 ダウ工業株30種平均は前週末比108.03ドル(0.9%)安の12635.16ドル、ナ スダック総合指数は30.51ポイント(1.3%)下落し2382.85で終えた。アナ リストがアメックスやウェルズ・ファーゴ、ワコビアの株式を売却するよう投 資家に助言したことが売りを誘った。リセッション(景気後退)入りで個人債 務の不履行が増えるとの懸念が理由。

UBSは米失業率の上昇により、アメックスの利益が減少するとの見通し を示した。またメリルリンチは、ウェルズ・ファーゴとワコビアについて、損 失拡大の恐れを指摘した。各証券会社の弱気見通しを嫌気し、アメックスが

3.9%安、ウェルズ・ファーゴとワコビアは7年ぶりの大幅安となった。この ほか、個人消費の減速懸念からティファニーなど小売株も下げた。

ヘスター・キャピタル・マネジメントのクレーグ・へスター最高経営責 者(CEO)は、「悪いニュースはおそらくまだ終わっていない。最初の波は 住宅ローン市場を襲ったが、今はクレジットカードの返済遅延が増え始めてい る」と述べていた。

オリンパスやフルキャスは下落公算、日製鋼は買いも

個別では、北米中心にデジカメ販売が伸び悩む上、円高・ドル安の進行も 逆風になるとして、08年3月期の連結営業利益予想を下方修正したオリンパ スが売られる公算。営業停止処分が尾を引き07年10-12月期連結営業利益が 前年同期比96%減に落ち込んだフルキャスト、原燃料価格の高騰や円高など から事業環境が悪化し、08年3月期業績予想を引き下げた三菱レイヨンも安 くなる見込み。建築請負事業での売り上げ減が響き、07年4-12月期純損益 が29億1700万円の赤字となった三井ホームも軟調となりそうだ。

半面、発電プラント用部材などで売り上げが伸び、コスト改善や増産効果 も加わって07年4-12月期の連結純利益が前年同期比42%増となった日本製 鋼所も買われそう。投資ファンドが株式総数の5%超を保有していることが明 らかになったアスクルにも投資資金が向かう可能性がある。

菱地所や日水などが業績開示予定

きょう業績を開示する主な企業は、藤和不動産(午前11時)、三菱地所 (午後1時)、日本水産(午後1時)、トーソー(午後1時)、小野薬品工業 (午後1時)、テレビ東京(午後2時)、ニチレイ(午後2時)、日本化成 (午後2時)、明治製菓(午後2時)など。取引終了後にはトヨタ自動車、日 立製作所、東京エレクトロン、ローム、ニコン、三洋電機、出光興産、森精機 製作所、アルプス電気、TBS、三菱自動車工業などが予定される。

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