中国人民元:上昇-インフレ抑制で当局が上昇加速容認との観測

4日の中国外国為替取引では、人民元がドル に対して上昇。インフレ抑制を狙い、当局が人民元の一段の上昇加速を容認し つつあるとの観測が背景にある。週間ベースでは過去8週間連続で上げていた。

中国人民銀行の呉暁霊・前副総裁は2日、当局が今後、与信拡大の引き締 めを一段と進めるとともに、人民元の変動幅を拡大する方針だと述べた。イン フレ率が既に人民銀が設定した年間目標を上回るなか、政府は過去半世紀で最 悪の大雪が消費者物価の上昇を引き起こすことを防ごうとしている。

フォーキャストのエコノミスト、レズリー・クー氏(シンガポール在勤) は、「人民元はインフレ上昇を抑える主要な政治的手段として用いられている」 と指摘。その上で、6-12日の春節後(旧正月)に「人民元上昇はペースを速 める可能性がある」との見方を示した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によれば、人民元は上海時間午 後11時10分(日本時間午後零時10分)現在、1ドル=7.1840元で取引さ れている。1日は同7.1890元だった。2007年の上昇率は約7%で、今年に入 ってからは1.6%値上がりしている。