午後の日本株は堅調推移、アジア高と為替安定で心理良好-窓埋め挑戦

午後の東京株式相場は堅調。1日の米国で大 手金融保証会社(モノライン)に対する救済計画が明らかになり、金融システム 不安が和らぐ中、中国や韓国などアジア地域の株価が総じて大幅高で始まってい るほか、外国為替市場でも円相場がドルやユーロに対して落ち着いた動きにある ことから、投資家心理は良好だ。日経平均株価は午後の取引開始直後には392円 高の1万3889円まで上昇し、1月15日安値と同16日高値の隙間である「窓」 (1万3841-1万3915円)埋めに挑戦する展開となった。

午後2時13分時点の日経平均株価は前週末比276円31銭(2.1%)高の1 万3773円47銭、TOPIXは同21.01ポイント(1.6%)高の1357.87。東証 1部の売買高は概算で14億8827万株、売買代金は同1兆8787億円。値上がり 銘柄数は1330、値下がりは317。東証業種別指数の騰落は28業種が上昇、5業 種が下落。

野村証券投資情報部の品田民治課長は、1日に発表された1月の米経済指標 がまちまちの結果となる中、「遅々として進んでいなかったモノラインの資金増 強計画が出てきたほか、米マイクロソフトの米ヤフーへの買収提案も市場参加者 に安心感を与えている」と話した。特に、世界経済の減速に伴う流動性低下の懸 念もあるだけに、マイクロソフトによる買収提案は「資金面で余裕のある経済主 体が市場にダイナミズムを与える動き」として、高く評価する。

上海総合指数と香港H株指数は5%超上昇

この日のアジア株は全面高となっている。中国上海総合指数が6.2%高、香 港H株指数が5.5%高、韓国総合株価指数は3.7%高、シンガポールのFTSE ST指数は2.3%高など。日本時間午後1時25分に取引を開始したムンバイS ENSEX30種指数は2.9%高付近で推移している。

また外国為替市場では、主要通貨に対してやや円安方向に動いている。午後 1時半過ぎの円相場は、対ドルで1ドル=106円台後半、対ユーロは1ユーロ= 158円台前半で推移している。朝方には1ドル=106円台半ば、1ユーロ=157 円台後半で取引されていた。

ケーヒンが上昇転換、A&Dはストップ安

個別では、複数のアナリストが投資判断を引き上げたカシオ計算機がストッ プ高。カシオは、携帯電話の国内販売が計画を上回り2007年10-12月期の連結 純利益が過去最高を記録した。午後1時に発表した07年4-12月期連結営業利 益が前年同期比16%増となったケーヒンは上昇転換。

半面、家庭用血圧計の市場競争の激化などでロシアでの収益が悪化し、今期 (08年3月期)の連結業績予想を下方修正したエー・アンド・ディがストップ 安(値幅制限の下限)まで売られ、昨年来安値を更新。約2年半にわたりブレー キ試験や速度計試験の完成検査をしたかのように偽っていたことが判明した新明 和工業も急落し、東証1部の値下がり率上位に顔を出している。