訂正:ECB:政策金利、6年ぶり高水準4%で据え置きか-7日決定

欧州中央銀行(ECB)は7日の定例政策委 員会で、政策金利を6年ぶり高水準に据え置く公算が大きい。景気減速よりも インフレ高進に対する懸念が大きいためと、エコノミストらはみている。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト55人を対象に実施した調査によ ると、全員がECBは同政策委で、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売 り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の応札最低金利を4%で据え置くと予想 した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のユーロ 圏担当チーフエコノミスト、ジャック・カイユ氏は、「経済は早期利下げを要求 するような環境下にない」とし、「製造業の今年の滑り出しは悪くない。インフ レ率が高いので、ECBは自らの経済見通しを曲げないだろう」と語った。

ユーロ圏のインフレ率は1月に14年ぶり高水準の3.2%に達し、ECBの 目安(2%をやや下回る水準)を5カ月連続で上回った。それでも市場では、 ECBが米金融当局に追随して年内利下げに追い込まれるとの見方が根強い。

年初の株安や信用状況の逼迫(ひっぱく)を背景に、米金融当局は1月22 日に0.75ポイントの緊急利下げを実施。同月30日には最重要の政策金利であ るフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をさらに0.5ポイント引き下げ て3%とした。また、先週末発表の1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数 が予想に反して4年余りぶりに減少し、景気が後退するとの懸念が強まった。

欧州景気については、国際通貨基金(IMF)が先週、金融市場の混乱拡 大を理由に、今年のユーロ圏成長見通しを0.5ポイント下方修正して1.6%とし ている。EURIBOR(欧州銀行間貸出金利)先物12月限は1日に3.59%と、 1カ月前の4.36%から低下しており、ECBが年内少なくとも2回利下げする と投資家が予想していることを示唆している。

ただ、同中銀の政策委員会メンバー、ガルガナス・ギリシャ中央銀行総裁 は先週のインタビューで、金融政策は「市場期待に主導されない。私は高いイ ンフレ率を非常に懸念している」と言明。また、ECBのトリシェ総裁も、賃 上げ要求が物価上昇スパイラルを招くような状況になれば、利上げを辞さない 姿勢をこれまでに示している。

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