日本株は反発へ、モノライン救済策やSOX高-金融や電機買い(2)

週明けの東京株式相場は反発する見込み。 1日の米国で、大手金融保証会社(モノライン)に対する金融機関主導の救済 計画が明らかになったことを受け、金融システム不安が和らいでおり、銀行な ど金融株が買われそうだ。また、米半導体ICメーカーの好業績見通しなどを 背景に、同日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%近く急伸し た流れを引き継ぎ、半導体など電機株の一角も高くなる公算が大きい。

みずほ証券の北岡智哉ストラテジストは、「モノラインに対する資本注入 に向けた動きが出ており、世界的な金融不安の連鎖はひとまず収束に向かい、 株式へのショートやアンダーウエートの見直しが生じやすい」と指摘している。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の1日清算値は1万 3800円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万3490円)に比べて310円高。 1日の日経平均株価は、1万3497円16銭で取引を終えていた。

米株は続伸、マイクロソフトのヤフー買収提案など

1日の米株式相場は、素材や金融株を中心に続伸。ダウ工業株30種平均 は前日比92.83ドル(0.7%)高の12743.19ドル、ナスダック総合指数は同

23.5ポイント(1%)上昇し、2413.36で終えた。ソフトウエア最大手のマイ クロソフトによるポータル(玄関)サイト大手ヤフーの買収案提示やモノライ ン救済観測を背景に、雇用統計の悪化をこなして上げた。

また、半導体ICの製造・販売を手掛けるアルテラの第1四半期(1-3 月)売上高がアナリスト予想平均を上回る見通しとなり、半導体株が全体的に 買われ、SOXは5.8%上昇した。

このほかマイクロソフトは1日、米ヤフーに446億ドル(約4兆7478億 円)で買収を提案したと発表。買収により、インターネット検索とウェブ広告 で支配的な地位にあるグーグルに対抗する構えだ。米ヤフーは前日比48%高 と、1996年の新規株式公開(IPO)以来最大の上げを記録。日本でも、ヤ フーやその筆頭株主であるソフトバンクなどに買いが波及する可能性がある。

モノライン救済計画

エリック・ディナロ・ニューヨーク州保険局長は、モノライン2位のアム バック・ファイナンシャル・グループに対して金融機関主導の救済策を計画し ている。アムバックの格下げによる信用市場の混乱を未然に防ぐのが目的で、 計画について説明を受けた関係者2人が1日までに明らかにした。関係者らに よれば、米シティグループやスイスのUBSなど8金融機関が資金提供に向け てグループを結成。また、これとは別の複数のグループがモノライン最大手M BIAや同業のファイナンシャル・ギャランティー・インシュアランスに資本 提供する同様の計画について、作業を開始した。

1月の米雇用統計は悪化、製造業景況は予想上回る

1日に発表された1月の米マクロ経済統計はまちまちとなった。雇用統計 は、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)が前月比1万7000人 減少した。減少は2003年8月(4万2000人減)以来、4年5カ月ぶり。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は7万人増だった。 一方、供給管理協会(ISM)が発表した製造業景況指数は50.7に上昇、ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値47.3を上回った。

米国の経済指標についてみずほ証の北岡氏は、昨年12月の製造業耐久財 や1月の製造業景況感が予想を上回ったことに注目し、「深刻なリセッション (景気後退)リスクは和らいでいる」との見解を示している。

再編期待で資源株に買いも

このほか、中国最大のアルミニウムメーカー、チャイナルコと米アルミ大 手アルコアは豪鉱山会社BHPビリトンの英・オーストラリア系鉱山会社大手 リオ・ティント買収計画の阻止を目指し、リオの株式72億ポンド(約1兆 5040億円)相当を取得したと1日明らかにした。欧米市場では、これが再編 期待による資源株の買いにつながったことから、この日の東京市場でも住友金 属鉱山など非鉄金属を中心とした資源株に投資資金が向かう公算がある。

日産自とシャープが上昇へ、JFEHDに売り公算

個別では、海外販売の好調により07年10-12月期の連結純利益が前年同 期比27%増と大幅増益になった日産自動車、外販比率の上がっている液晶パ ネルの収益性向上で、07年10-12月期の連結純利益が前年同期比3.8%増と 増益を確保したシャープが買われそうだ。菓子パン部門の好調、食パンも下期 に回復し、07年12月期の連結営業利益が前の期に比べ2割増の205億円前後 になったようだと2日付の日経新聞朝刊が報じた山崎製パンも上昇する公算。

半面、ごみ処理プラント事業で500億円規模の特別損失を08年3月期に 計上する見通しと、4日付の日経新聞朝刊が伝えたJFEホールディングスが 売り圧力に押されそう。新製品のコスト増や円高による為替差益減で、08年 3月期の連結業績予想を減額したイビデン、北米のプリンター事業が減収とな り、08年3月期の連結業績予想を下方修正したブラザー工業も軟調の見通し。

三菱電やJHEHDなどが業績開示予定

きょう業績を開示する主な企業は、大東建託(午前11時)、コナカ(午 後零時)、住友化学(午後零時)、三菱電機(午後1時)、日清食品(午後1 時)、ダイフク(午後1時)、ケーヒン(午後1時)、JFEホールディング ス(午後2時)、日本製紙グループ本社(午後2時)、日新製鋼(午後2時)、 オークマ(午後2時)など。取引終了後にはNTT、三井造船、フジクラ、三 菱ガス化学、船井電機、横浜銀行、リケン、曙ブレーキ工業などが予定される。