今週の米経済:1月のサービス業の景気鈍化へ-住宅販売成約も低調に

今週発表の米経済指標では、住宅の販売や建 設が落ち込むなかで、1月のサービス業の景気拡大が約1年ぶりの低水準にな ったことが示される見通しだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想(中央値)による と、米供給管理協会(ISM)が発表する1月の非製造業景況指数は53と、前 月の54.4から低下する見通しだ。また別の統計で、昨年12月の中古住宅販売 成約が2カ月連続で減少したことも明らかになると予想される。

四半世紀で最悪の住宅不況が建設業者や小売業者、卸売業者、住宅金融会 社を含む金融機関に大きな打撃を与えている。雇用喪失や低調な個人消費を受 け、米経済はリセッション(景気後退)入りのリスクがあるとの懸念がさらに 強まっているとエコノミストらはみている。

インサイト・エコノミクスのスティーブン・ウッド社長は「住宅市場で進 んでいる調整や金融市場の混乱、雇用創出や個人消費全般の減速が非製造業の 経済活動を抑制してきている」と指摘。「景気は拡大しているが、それは非常に 鈍いペースだ」と述べた。

ISMは5日に非製造業景況指数を発表する。この統計は50を超えると、 サービス業活動の拡大を示す。今回は、新規受注、雇用、入荷水準などの指数 の変更を反映した新しい総合指数が発表される。ブルームバーグ・ニュースの 試算によると、昨年12月は同指数で53.2だったとみられる。

先週発表された1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が約4年ぶりに 減少したことが明らかになったが、非製造業の需要鈍化も浮き彫りになった。 サービス業の雇用は3万4000人増と、前月の14万3000人増から伸びが鈍化し た。建設部門は2万7000人減少した。

雇用は停滞しているが、商務省が4日発表する製造業受注統計では、設備 投資の拡大が示される見通しだ。昨年12月の製造業受注額は前月比2.5%増と、 5カ月ぶりの高い伸びとなる見込み。海外からの受注増加や設備投資の拡大は 製造業の落ち込みを阻止する可能性もある。

全米不動産業者協会(NAR)が7日に発表する昨年12月の中古住宅販売 成約指数は前月比1%低下するもようだ。前月は同2.6%の落ち込みだった。

ブルームバーグ調査

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経済指標            日付    期間      前回実績   予想
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製造業受注              2/4       12月      1.5%      2.5%
ISM非製造業景況指数         2/5       1月     54.4       53.0
労働生産性指数(速報)           2/6       4Q      6.3%      0.5%
単位労働コスト(速報)           2/6       4Q     -2.0%      3.5%
新規失業保険申請件数(万件)     2/7       2/3      37.5       34.4
失業保険継続受注者数(万人)     2/7       1/27    271.6      271.5
中古住宅販売成約指数           2/7       12月    -2.6%      -1.0%
消費者信用残高(億ドル)         2/7       12月   154         73
卸売在庫                       2/8       12月     0.6%       0.3%
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・発表時刻はワシントン時間
・「%」は増減率
・「-」はマイナス
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