モノラインの格付け、一部は数週間内に引き下げも-ムーディーズ

米格付け会社のムーディーズ・インベスタ ーズ・サービスは現在、金融保証会社(モノライン)で発生したサブプライム (信用力の低い借り手向け)住宅ローン絡みの損失の規模を見直しており、数 週間内に複数企業の格下げを決定する可能性がある。

ムーディーズは前日付のリポートで、モノライン業界に対する精査は2月 下旬までに完了する見通しで、資本を増強できない企業については格下げする 可能性があるとした。同リポートは投資家から「よく尋ねられる質問」への回 答として発表された。

スタニスラフ・ルイヤー氏率いるムーディーズのアナリストらは同リポー トの中でモノラインの一部について、「住宅ローン関連リスクをカバーするに は、従来よりも著しく高い資本水準が必要だ」と指摘した。

モノライン上位のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループは 2007年10-12月期に合わせて55億ドル(約5900億円)の損失を計上。両社 が保証したサブプライム住宅ローン証券の価値下落が影響した。ムーディーズ は両社に付与した最上級「Aaa」の格付けを引き下げる方向で見直している。

ムーディーズはモノラインの格付けを最上級で据え置く条件として、「適 正な資本水準と、その資本と整合性の取れたリスク管理および引き受け体制、 さらには実行可能な事業計画」を挙げ、「これらの特徴のひとつについて当社 が不適正と判断すれば、格付けを引き下げる」とした。

最上級格付けを付与されたモノラインが保証した債務は、地方債を含め総 額2兆4000億ドル。モノラインが格下げされれば、最上級格付け債のみ保有を 認められている投資家が売りを余儀なくされるほか、すでにこの1年間で1330 億ドルの評価損や信用損失を被った銀行業界では一段の利益減少が予想される。