米国株(1日):上昇、ヤフー買収案やモノライン救済観測を好感(2)

米株式相場は上昇。週間ベースでは 5年ぶりの大幅高。ソフトウエア最大手のマイクロソフトによるポータ ル(玄関)サイト大手ヤフーの買収案提示や金融保証会社(モノライ ン)救済観測を背景に、雇用統計の悪化をこなして値上がりした。

ヤフーは1996年の新規株式公開(IPO)以来最大の上げ。金融保 証会社(モノライン)大手のアムバック・ファイナンシャル・グループ も上昇、金融株の上げを主導した。モノライン救済を目指して銀行8行 がコンソーシアム(企業連合)を結成したとの一部報道が手掛かり。複 合大手のゼネラル・エレクトリック(GE)は5日続伸。米供給管理協 会(ISM)がこの日発表した1月の製造業景況指数が上昇したことが 好感された。

S&P500種株価指数終値は前日比16.87ポイント(1.2%)上げて

1395.42。ダウ工業株30種平均は92.83ドル(0.7%)高の12743.19ド ルとなった。ナスダック総合指数は23.5ポイント(1%)上昇し

2413.36。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は5対1。

パンアゴラ・アセット・マネジメント(ボストン)の最高投資責任 者、エドガー・ピーターズ氏は「大型企業のM&A(合併・買収)ほど 市場を活気付けるものはない」と述べた。「米景気の緩やかなリセッシ ョン(景気後退)は市場には織り込み済みだ。相当悪いニュースが出て こない限りは、相場には上昇の余地がある」と付け加えた。

米司法省がマイクロソフトによるヤフー買収案に関し、反トラスト 法に基づいて調査する可能性があると明らかにしたことを受けて、株価 指数は一時、上昇分を失った。

週間ベースでの上昇

週間ベースではS&P500種株価指数は4.9%上昇。年初来の下落率 は5%に縮小した。ダウ平均は週間ベースで4.4%上昇、ナスダックは

3.8%上げた。

インターネット検索大手のグーグルとマイクロソフトがS&P500 種構成銘柄中で特に軟調だった。グーグルが1月31日に発表した2007 年10-12月(第4四半期)決算は、利益がアナリスト予想を下回った。 またマイクロソフトが提示したヤフー買収額は高過ぎるとの観測も浮上 した。

中国最大のアルミニウムメーカー、チャイナルコと米アルミ大手ア ルコアは豪鉱山会社BHPビリトンの英・オーストラリア系鉱山会社大 手リオ・ティント買収計画の阻止を目指し、リオの株式72億ポンド(約 1兆5040億円)相当を取得したと明らかにした。これが資源株の買いに つながった。

ヤフー、マイクロソフト

ヤフーは前日比48%高。マイクロソフトの提案によると、買収は現 金あるいはマイクロソフト株との交換方式となる。ヤフー株は一時、 56%上昇する場面もあったが、司法省による反トラスト調査の可能性が 明らかになった後は伸び悩んだ。一方、マイクロソフトは同6.6%下げ て引けた。

モノライン大手のアムバック・ファイナンシャル・グループは高い。 事情に詳しい2人の関係者によると、ニューヨーク州政府のエリック・ ディナロ保険局長が銀行主導のアムバック救済策を取りまとめようとし ている。アムバックの広報担当者ピーター・ポイロン氏のコメントは得 られていない。