キヤノンMJ社長:デジタル一眼、国内首位奪還へシェア5割狙う(2)

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノ ン MJ)の村瀬治男社長は1日、ブルームバーグテレビジョンのインタビュ ーで、2007年に初めてニコンに譲った国内デジタル一眼レフカメラ市場での首 位の座について、08年は50%以上のシェアを獲得して奪還する決意を強調し た。インタビューは1月31日に収録した。

調査会社BCN(東京都文京区)の調べでは、キヤノンは07年の国内デ ジタル一眼レフ市場で40%のシェアを獲得したが、ニコンの44%に及ばなか った。村瀬社長は「製品の発売のタイミングで違いが出たと思っている」との 見方を示したうえで、すでに発表済みの入門機「EOS Kiss X2」に加 え、今年の新商品は「中級機もあるし、いろいろ手を打っている」と述べた。

国内の消費動向について村瀬社長は、「報道に惑わされているのではない か。団塊の世代の定年退職もあるし、キャッシュはある」と述べ、堅調に推移 するだろうとの見通しを示した。デジタル一眼レフは団塊の世代のほか、ある 程度のカメラ経験もあって家庭を持つ30歳代や40歳代向けに新製品を投入す る方針だ。

ITソリューション

キヤノンMJは、IT(情報技術)ソリューションビジネスをグループの 中核事業に育成することを掲げている。昨年には、情報システムの構築、運用 管理、保守サービスを提供するアルゴ21を買収。08年4月1日には、同じく 連結子会社であるキヤノンシステムソリューションズとの合併で新会社を発足 させ、開発力や構築力を高める方針。

これによりキヤノンMJグループは、ITソリューション事業の売り上げ 目標を3000億円とする「ITS3000計画」の早期実現を目指す。前期(07年 12月期)の同事業の売上高実績は1710億円だった。

今後の同分野での買収計画について村瀬社長は、「いいところ、可能性を 持っているところがいろいろある。いいところとコラボレーション(協業)が とれたらいいと楽しみしている」と意欲を示した。

キヤノンMJの株価終値は前日比49円(2.9%)安の1670円。