人民元は上昇ペース鈍化へ,景気減速で-モルガンSとロス・キャピタル

新興市場に特化した投資銀行、ロス・キャピ タル・パートナーズと米証券会社2位のモルガン・スタンレーは、中国が経済 政策の軸足をインフレ対策から景気浮揚に移すなか、人民元の上昇ペースが鈍 化する可能性があるとの見方を示した。

ロス・キャピタルのドナルド・ストラスハイム副会長によれば、人民元は 今年半ばまでに、1ドル=7元付近と現在の相場を2.6%上回る水準で上げ止 まる見込みだ。モルガンは顧客向けのリポートで、フォワード(先渡し)契約 は人民元上昇の可能性を過大評価しており、向こう1年で9%上昇の見通しを 織り込んでいると指摘した。

中国はインフレ抑制と投資削減を目的に、2007年に6回の利上げを実施し、 人民元の7%上昇を容認した。ロス・キャピタルは、輸出の48%を占める市場 である米国のリセッション(景気後退)や日本、欧州の景気減速で、中国の成 長率はここ7年で最も低い伸びとなるとみている。

メリルリンチの元チーフエコノミストでもあるストラスハイム氏はインタ ビューで、「中国の懸念は景気の過熱ではなく、冷え込み過ぎになるだろう」と 述べ、「一本調子の人民元上昇の終えんに向けて備えるべきだ」と指摘した。

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