債券相場は小幅高、米債高や日経平均反落が支援―米雇用統計発表待ち

債券相場は小幅高(利回りは低下)。前日 の米国債市場で長期債が上昇した地合いを引き継いでいるほか、日経平均株価 が反落していることも支援材料となっている。ただ、今晩発表の米雇用統計や 来週の10年債入札結果を見極めたいとの姿勢から上値は限定的となっている。

岡三証券投資戦略部のシニアストラテジスト、坂東明継氏は、「日経平均 が下げているので、午後も堅調な動き」と述べた。ただ、「出来高は多くない。 雇用統計は振れが大きいので、米国の雇用統計を見極めたく、どうしても様子 見姿勢とならざるをえない」とも指摘している。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比14銭高の137円89銭で寄り付 き、直後に137円76銭をつけた。その後は堅調推移となり、午前10時6分に は137円97銭まで上昇した。午後に入ると徐々に上値が重くなっており、137 円80銭台での推移となっている。

日経平均は下落。午後1時13分現在、前日比66円93銭安の1万3525円 54銭で取引されている。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)低い1.43%で寄り付き、午前10時16分には2bp低い1.42%に水準を切 り下げた。午後に入ってからも1.42%で推移している。

坂東氏は、「10年債利回りが1.42%に低下しているので、来週の10年 債入札は1.4%にクーポン(表面利率)が引き下げられる可能性が出ている。投 資家は低調な入札になるかもしれないとの懸念から買い進みにくい」という。

米雇用統計発表待ち、雇用者数は7万人増の見通し

この日発表される1月の米雇用統計では、ブルームバーグ・ニュースの事 前調査で、非農業部門雇用者数は7万人増加が見込まれている。前回は1万8000 人増にとどまった。

JPモルガン証券チーフストラテジストの横山明彦氏は、「新規失業保険 申請件数が37万5000件と急増したことから、きょうの米雇用統計がよくても、 米利下げ見通しが消えることはないだろう」との見方を示している。

1月31日に発表された26日に終わった1週間の新規失業保険申請件数は 37万5000件となり、前週から6万9000件増加した。

(債券価格)                     前日比       利回り
長期国債先物3月物     137.87    +0.12          1.605
売買高(億円)         29731
10年物289回債        100.69                 1.42%(-0.02)