日産自:第3四半期純利益27%増-海外販売けん引し2年ぶり増益(3)

仏ルノーと資本・業務提携関係にある日産 自動車が1日発表した第3四半期(2007年10-12月期)の連結業績は、純利 益が前年同期比27%増の1322億円となった。欧州やアジアなどを中心に海外 販売が好調に推移し、2年ぶりの増益を確保した。ブルームバーグ・ニュース が集計したアナリスト5人の業績予想の平均値で同四半期の純利益は1315億 円が見込まれていた。

売上高は同18%増の2兆7701億円、日産が四半期業績を開示した04年度 以降で同四半期の最高を更新した。営業利益は同16%増の2119億円、経常利 益は同14%増の2016億円で、それぞれ2年、3年ぶりの増益となった。潜在 株式調整後の1株当たり純利益は32円27銭(前年同期25円29銭)だった。

日産の田川丈二執行役員は同日、都内の本社で開いた決算会見で、第3四 半期の営業利益段階で、販売台数増加および原価低減がプラスに効いた一方で、 為替および原材料費の上昇が利益押し下げ要因になったと説明した。このうち 為替に関しては「第3四半期から減益要因に転じた」としたうえで、200億円 弱の影響があったと述べた。期中の為替レートは対ドルが113.3円(同117.8 円)、対ユーロが163.9円(同148.3円)だった。

同四半期の世界販売は前年同期比13%増の89万8000台だった。このうち 国内販売は同0.9%減の14万7000台と3年連続のマイナスとなったが、主力 の米国が同5.1%増の25万5000台、欧州が同13%増の14万8000台、その他 地域が同28%増の34万8000台と海外は好調だった。なかでも欧州に含まれる ロシアは同66%増の3万6000台、その他地域に含まれる中国が同41%増の11 万1200台、中東が同52%増の5万7600台など新興国地域の伸びが目立った。

計画通りに推移している

通期の業績予想は据え置いた。純利益は前期比4.2%増の4800億円、売上 高が同1.6%減の10兆3000億円、営業利益は同3.0%増の8000億円、経常利 益が同1.6%増の7730億円をそれぞれ見込んでいる。

カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は同日、決算発表資料で、 「過去12カ月の間に投入された新商品の好調な販売により成果を挙げてい る」とし、「現時点では計画通りに推移している」とコメントした。

また、日産は同日、自社株買いを決議した。1700万株(発行済み株式総数 に対して0.38%)、230億円が上限で、期間は2月4日から3月24日まで。 環境変化に対応し、機動的な経営を行うため。

日産の株価1日終値は前日比7円(0.7%)安の1006円。