三菱ケミH:4-12月期純利益97%増-火災影響で通期減額修正(3)

総合化学国内首位の三菱ケミカルホールデ ィングスが31日発表した2007年4-12月期の連結決算によると、純利益は前年 同期比97%増の1751億円だった。高騰する原燃料価格に伴う石油化学製品の価 格転嫁が成功し売上高が増加したほか、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併効 果によりヘルスケア事業が増収増益となった。

売上高は同12%増の2兆1617億円、営業利益は同16%増の1144億円とな った。主要な事業部門別では、石油化学事業が同15%増の1兆773億円と大幅に 伸びたが、営業利益では同3.8%増の192億円と小幅な伸びにとどまった。ヘル スケア事業は合併効果で同24%増の2891億円と大幅に伸びた。

同社の第3四半期(07年10-12月)の営業利益は前年同期比13%増の479 億円、売上高は同15%増の7719億円だった。

鹿島火災などで通期業績は減額修正

同社は2008年3月期連結業績予想を下方修正した。昨年12月に発生した鹿 島事業所の火災の影響が主な要因。純利益は前期比61%増の1610億円(従来予 想1860億円)、売上高は同12%増の2兆9400億円(同2兆9700億円)、営業 利益は同4.3%減の1230億円(同1480億円)をそれぞれ見込む。

同社の吉村章太郎常務は同日、東証で会見し「鹿島事業所の火災の影響は現 時点では、通期営業利益で130億円程度の減少を見込んでいる」と明らかにした。 吉村常務はさらに「火災保険の査定は今期中の実施は困難」との認識も示した。 同常務の説明によると、保険は利益と物損の両方をカバーすることになっており、 鹿島事業所の設備の被害はほぼ全額カバーされるが、利益についてはどの程度補 償されるのかは「現時点では未定」と強調した。

吉村常務は、原油価格に連動して高騰を続けるナフサ価格の見通しについて 「現在がピークではないか」との見通しを示す一方で、下落幅については「大き くはないだろう。このまま高止まりする可能性が高い」と述べた。

三菱ケミカルの株価終値は前日比13円(1.7%)高の769円。

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