テクモ株が反発、Wii向けソフトの開発・販売で任天堂と協力(2)

ゲームソフトメーカーのテクモの株価が 大幅反発。午後に入って一時122円(11%)高の1235円まで上げ幅を拡大し、 投資家の短中期的な売買コストを示す25日移動平均線(1184円)を1カ月半 ぶりに上抜けた。同社は、30日に任天堂と家庭用据え置き型ゲーム機「Wii (ウィー)」向けのソフト開発、販売で協力すると発表。今後の業績拡大に寄 与するとの期待が広がった。終値は111円(10%)高の1224円。

両社が開発するのは、テクモを代表するゲームソフトの1つで、「零」シ リーズ の最新作「零~月蝕の仮面~」。ゲームジャンルはホラーアドンベチ ャー、2008年夏の発売を目標に両社は開発を急ぐ。今回、テクモはソフト開発 に専 念、世界的な販売ネットワークを持つ任天堂がソフトの監修とパブリッ シャー (発売元)を務める。国内で先行販売した後、欧米市場にも投入する 方向で協議中だ。

テクモの安田善巳社長は31日にブルームバーグテレビに出演し、任天堂 Wii向け「零」の開発・販売について、「日本のゲーム産業を取り巻く環境 の変化の1つは、北米や欧州の市場の伸びが大きく、グローバリゼーションに 対応しなければいけない。これまでの販売を一段引き上げるために、任天堂と いう最良のパートナーと組んだ」と語った。

ゲーム各社は業界のスタンダードな手法であるマルチプラットフォーム戦 略を採用し、開発費の負担を軽減している。今回、テクモはその逆となるWi i専用のシングルプラットフォーム戦略を採用したことについて、安田社長は 「戦略は商品により使い分ける」とし、「零」の開発では「マーケティング、 販売などで密度を濃くして、このソフトをグレードアップしミリオンセラーを 目指したい」との認識を示した。

テクモは任天堂との共同プロジェクトで、「零」シリーズのブランド力の 向上を狙う。さらに、Wiiの独自の操作性に対応することなどでソフト開発 力に一段と磨きをかけ、今後の発展につなげたい考えだ。これに対して同ソフ トの欧米投入が実現すれば、任天堂にとっては他社製ソフトをWii向けに海 外で販売する初のケースとなる。テクモのゲームソフト「零」は01年12月に 登場し、シリーズ3作で累計出荷数は約130万本以上。今回はシリーズ4作目。

大和総研の諸紅霞アナリストは、テクモについて「収益期待は膨らんでい る。両社は海外での展開も視野に入れ協議をしていると報じられていることか ら、品薄なWiiと海外ファンも多い『零』の組み合わせは、それなりの効果 が期待できる」と指摘している。

--共同取材:吉川 淳子 Editor:Shintaro Inkyo

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